【読書】女たちのシベリア抑留
小柳ちひろ「女たちのシベリア抑留」
どんな小説だろうと思って読んだらドキュメンタリーのルポだった。第2次世界大戦後に満州にいた日本人がどのようになっていたのか、歴史に疎いぼくは、また新しい事実を知ることになった。
ソ連が捕虜に対する非人道的な対応をしていたのは、各国で共有していた人権保護を謳った条約を批准していなかったことが影響していたと思うんだけど、朝鮮半島の38度線の経緯も含めて、小国同士の関係性にまで作用していたソ連vsアメリカの対立関係は本当に強大なものだったんだなと。
国民同士では仲良くできているのに、政治的な理由で国家間の関係が悪化することはよくある。でも、そうあるべきではないとぼくなんかは思ってしまう。
当然ぼくたちはこの時代を生きてきたわけではないので、その空気感や状況は想像するしかできないんだけど、
当時の出来事と今起きている出来事とが決して分断されたものでないことを理解したうえで歴史を学べば、いま世界で起きていることを連続的に理解し、未来を想像し、自分のあり方についても思考を深めることができる。
これがめっちゃ重要だと思っているので、忙しいけどどんどん本を読んで、映画を観て、知識を深めていきたい。
いいなと思ったら応援しよう!
多くの人の個性や表現が埋もれてしまわないように、クリエイターとして、価値を掘り出し、届ける活動を行ってまいります。ブランドづくりに軸足を置いていますが、メディアでの発信や書籍展開など、活動の場の創出ができるようにも努めてまいりますので、どうぞご支援のほどよろしくお願いいたします。