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1day在宅避難シミュレーション

※この記事は2018年11月19日にLINE BLOGで更新したものをnoteに移行したものです。2020年現在は当時の住居から引っ越しをしており、最近の防災収納などはまた別の記事でご紹介します。


今日11/19は東京都が定める【備蓄の日】

私は整理収納アドバーザーかつ、防災備蓄収納1級プランナーでもあります。今回は今年(2018年)9月に自宅で行った1day被災生活シミュレーションのレポートです。本気でやりたいので、朝から晩までライフラインを使わずに自力で生活をすることにしました。

我が家の構成...
 夫・私・子供(約1歳半 ※2018年11月時点)


1.被害想定

未明、みんなが寝静まっている朝早くに大地震が発生。東京もかなりの揺れで、家の中はめちゃくちゃに。首都圏は大混乱。
日頃から家具は固定しているので幸い大事故にはならず自宅は無事だったものの、ライフラインは全て寸断。電気、ガス、水道全てが使えなくなった。
自宅が使えたので、家にあるものでしばらく生活することに。ちなみにライフラインがいつ復旧するかは目処が立たず、もちろんTVは見られない。


2.我が家のローリングストック

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廊下に2つ納戸があり、そのうちの1つをこのように防災スペースとしています。

※分かりやすいよう、保存水を箱からに出して撮影しています。普段は箱にまとめています。揺れで扉が開かなくならないようにしておきましょう。

4段のうち下3段は食品と水。
ここに写ってませんが、食事とは別の生活水用にポリタンクにあと20liter保存してます。

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一番上は防災グッズ(ライトや防災トイレ、電池ストック、食事用の紙皿や割り箸ストック)のコーナー。
防災用のスペースとはいえ、普段から使っています。
食品は全てローリングストックなので、日々のお料理にも。電池なども日々他の機械類に使うときに取り出したり。


ここまでどどーんと収納を使えないお宅でも、食品備蓄はローリングストックでぜひ毎日使う空間にするのがおすすめです。

「防災備蓄=デッドスペース」はNGです。
普段から活用しましょう。かつ、すぐに取り出せる状態にしておくことが一番大事。(心が動転しているときに備蓄品を探せるでしょうか?)


3.防災トイレを使ってみる

まず朝起きて困るのがトイレ。当然断水していますので、普通に用が足せません。そこでこれ。

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箱を開けると、黒いごみ袋と、凝固剤が入ってます。

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まずはごみ袋を便座にセッティング。

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便座の裏を普段から掃除しておかないと、セッティングするときに汚れが見えて気持ち悪いので、日々美しくしておくことが大切かも。
撮影用にまずは水を入れて、そこに凝固剤を入れてみると...

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ものの数秒で固まった。

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プルんプルんのゼリー状になります。



使ってみるまではセッティングが大変なのかなーと思っていたのですが、めちゃくちゃ簡単でした。

要は水分が固まって、臭いもできれば抑えられればOKなので、専用の備えがなければ普通のごみ袋を2枚重ねで敷いて、凝固剤の代わりに新聞紙を投入してもいいかも。


4.【朝食】ビニール袋でご飯を炊く

停電しているときは、できるだけ冷蔵庫に入っているものから食べていきましょう。早く痛んでしまうものから食べることで、備蓄品の節約にもなり効率がいいです。もし、保冷バッグがあるお宅は氷や保冷剤と一緒に食品をそちらに移してもいいですね。


今回は非常事態向けにローリングストックしてる食材を使いたいのと、ポリ袋調理にチャレンジしたくてご飯とサバ缶をチョイス。

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マルハの鯖味噌煮の味がかなり好き。

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カセットコンロでお湯を沸かします。

お米を2号ビニール袋に入れて水もひたひたくらい。
空気を抜いて縛り、沸騰した鍋に投入。
だいたい20~30分で炊き上がりました。

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感動~!簡単!!!
サバイバル能力が少し上がった気がするのは気のせいだろうか


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お皿洗いに水を使うのはもったいないので、お皿にラップを敷いていただきます。

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ラップはたくさんあるに越したことはありません。常に2~3こ家にあるくらいで丁度いいです。

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しゃもじも。

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見た目はアレですがサバ缶のおかげでめちゃ美味しいです。

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お吸い物もいただく。

やっておかないとなーと実感したのは、非常事態レシピをアナログで保管しておくこと。
今回はいちいちググって作業したのですが、携帯の電池がもったいなかったです...。




そして幼児がいる場合注意なのはこれ...

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食事の度にべとんべとんです。
本人はもちろん、机や床もべったべた。
水を節約できるよう、ウェットティッシュは普段から大量にストックしておきましょう。



5.【昼食】ビニール袋でパスタを茹でる

なんやかんやしていたらあっという間に昼食に。
今度はパスタをポリ袋調理してみます。

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ビニール袋、パスタ、レトルトソース


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​半分にパスタを折って水をひたひたに。
15~20分くらい茹でたら出来上がり。


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↑でも穴開いてた,,,悲




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こちらも見た目はあれですが、とてもおいしかったです!


6.ラジオを聴いてみる

非常事態の情報源はネットかラジオ。
ネットもどのくらい繋がるのか未知ですし、ラジオはあった方がベター。

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普段きかない人は試しに聴いてみてくださいね!電池のストックも忘れずに。


7.階段で1Fまで降りてみる

我が家はマンションの6Fと低層階ににあるのですが、子連れで階段を移動してみることに。

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元々陸上部だったこともあり足腰は鍛えられているのか?、11kgの子供を抱っこしても降りるのは余裕。でも、登りが少しきつかったです。
もし給水などで重たいものを持っていたら結構きついかも。
10F以上に住んでいる人はもっときついだろうから、日頃の備えが本当に大事ですね。


8.昼間は暇である

意外と暇です。
TVみれないし携帯も電池がもったいないのであまり使えません。
UNOとかトランプなどアナログで遊べるものがあったら家族で楽しめるなーと反省。

あと、地味に喉が乾きますし小腹も空きました。
そこで、ストックしていたジュースとクッキー、こんにゃく畑なんかをつまみます。

甘いものでかなり気分がほぐれるんだなーっと実感。
ちなみにまだ夏だったので暑かったです。クーラーなしだとかなりキツイ。夏であればうちわや扇子、体を冷却できるものが必要と思いました。



9.夜は予想以上に真っ暗

夜になり日が落ちました。 
我が家は南向きですが、それでも電気がなければこれ。。。

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明かりがないって、想像以上に不便で精神的に辛いです!!!!!
そこでついに非常ライトを点灯。

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使ったのはエナジャイザー。

こんな風に調光できて20日もつタイプを2つ買いました。
かなり明るいライトなのですが、キッチンの手元でこれですよ。

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​キッチンに明かりを持っていってしまうと、他の家族のいる場所が暗くなってしまうので必ず2つ以上用意しましょう。


10.【夕食】ビニール袋で豚丼を作る

夕飯はちょっとたんぱく質とりたいと思い豚丼に。

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冷凍していたお肉に玉ねぎと焼肉のたれを混ぜてポリ袋に入れ、そのまま湯煎します。

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こちらも20~30分ほどで完成!

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朝ごはん同様お米も炊いて丼に。

おいしかったー。焼肉のたれ最高。

調味料は色々あるに越したことはありません。





そして、夕食を作り終わったと同時にカセットコンロのガスが1本なくなりました。

3食使うのであれば、ガスは1日1本!!!
1週間分の食事を備蓄するなら7本くらいは欲しいと思いました。


11.備蓄する水のこと

普段から72literストックしているとはいえ、ペットボトルから水が減っていくのを見るのは心理的に不安になります。
うちの場合

 大人→1日2liter
 子供→1日1liter

という消費ペースを想定していますが、この日は緊張したからか家族3人で2.5literしかのみませんでした。脱水にならないよう注意。



12.お風呂問題

見落としがちなシャンプー問題。これを2本常備しています。

今回夜9時までのチャレンジ予定だったので、これは使ってはいません。
が、中学生時代に使ったことがあります。1ヶ月入院したときに術後1週間起き上がるのも痛くてシャンプーができなかったのですが、その時に。
でもさっぱりする感じは薄かった...というのが正直なところ。皮膚はスースーしたのですが、脂っこい感じはとれなかったと記憶しています。
洗わないシャンプーはもうちょっと他も探したいところです。いいものがあればコメントでぜひ教えてください!


13.夜の過ごし方

暗すぎるし疲れたしで、TVも見られないのでとにかく暇です...
家族と話したらすぐ寝るのがいいかも。
我が家は子供用のティピーテントがあるので、そこにライトを置いたらキャンプ風!
少しだけ非日常的で子供は楽しいかもしれないなーと思ったのでした。(我が子はまだキャンプ風と認識できずそんなに反応がなかった。)



在宅避難のPointまとめ

我が家は夜の9時頃に、この被災生活シミュレーションを完了させました。
終わった瞬間夫とどれだけほっとしたことか...。シミュレーションとはいえ、とてもとてもストレスフルでした!!!
シミュレーションでさえこれなのに、本番が来たら気が動転してご飯とか作ってる場合じゃなくなりそうです...

・非常時に食べるものは普段から試食しておく
・ガスコンロ調理とビニール袋調理を一度試しておく
・ビニール袋調理のレシピはスマホではなく紙でとっておくとベター
・ガス、ライト、ラジオ用の電池はできれば1週間分はストックしておく
・その他生活消耗品も一週間分いる
・子供がいる場合は子供用のおむつ、おしり拭きも1週間分いる
・お菓子やジュースなど気が休まるものもストックしておく
・暇つぶしのボードゲームやカードゲームなどがあるとベター
・冷暖房が使えないので、暑さ/寒さ対策が必要


都民であれば、各家に東京防災が配られていると思いますが、実はアプリもあることをご存知ですか?備蓄品のリストなど確かめることもできるので、DLして活用してください。


下記は東京都総合防災部の公式ホームページ

東京都内の避難情報など災害に関する情報を発信するとともに、事前の備えや都の取組を紹介しています。



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