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バブル期の日本をでた海外組の私たちー日本への想い。


バブル期の日本を飛び出して、私たち海外組は「新しい世界が待っている」と信じていました。米国カリフォルニアのサンフランシスコに移った私も、異文化の中で自分を試し、たくさんのことを学んできました。恋愛、結婚、仕事、子育て、転職、離婚などなど。そして気がつけば、私たちも還暦世代に突入。最近、あの頃海外に出た仲間たちが少しずつ日本に戻り始めています。学生時代の友人たちはアメリカ、イギリス、フランスなどみんなそれぞれの人生を楽しんできました。

日本は本当に素敵な国。安全だし、人は親切だし、なんだかんだ言っても居心地がいい。でも、長年海外で暮らしていた私たちにとって、日本に戻ると少しカルチャーショックを感じることも。アメリカでの生活では、自分の意見をはっきり言うのが当たり前だったけど、日本ではやっぱり「空気を読む」文化が強い。どっちも大事だけど、海外生活が長いと、このギャップを感じる瞬間があるんです。日本に帰るとよく、大陸的ですね、とか、前例がありませんとコメントされます。笑って誤魔化しますが。

でも、ただ日本の良いところを享受するだけじゃなくて、私たちも何か日本に「キックバック」できたらいいなと思うんです。海外で学んだ新しい視点や柔軟な考え方を日本に持ち帰ることで、少しでも新しい風を吹き込めたらいいですよね。日本の素敵な伝統や美徳を尊重しつつも、そこに海外の自由な発想をミックスさせる。それが、これからの日本に対する私たちの貢献になるんじゃないかなと思います。

実は、私自身も近い将来、横浜に戻る予定です。父も母ももう亡くなってしまったけれど、実家には多くの思い出が詰まっています。アメリカ生まれのハーフの息子も、パンデミックの時に日本に移り住んで、今ではすっかり日本が大好き。「アメリカにはもう戻らない」って言うほど日本に馴染んでいる彼を見ていると、私もそろそろ日本に戻るのが自然な流れかな、と感じています。

日本とアメリカ、どちらも私の一部。そしてこれからは、日本に根を下ろしつつ、これまで海外で学んできたことを生かして生きていきたい。老害にならないためにも、私たち還暦世代も軽やかに、新しいものを受け入れながら、次の世代と一緒に時代を歩んでいけたら素敵ですよね。


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