さくらヨーコ

窓の外に聞こえる小鳥の鳴き声で朝目覚めるのが幸せ。シンプル・自然体な生活が好き。小さなことにミラクルを感じた私の心をシェアしたい。ただ、おっちょこちょいの私。日本からアメリカに移って数々起こしたおっちょこちょい事件なんかを混ぜてお伝えします。横浜出身。サンフランシスコ在住。

さくらヨーコ

窓の外に聞こえる小鳥の鳴き声で朝目覚めるのが幸せ。シンプル・自然体な生活が好き。小さなことにミラクルを感じた私の心をシェアしたい。ただ、おっちょこちょいの私。日本からアメリカに移って数々起こしたおっちょこちょい事件なんかを混ぜてお伝えします。横浜出身。サンフランシスコ在住。

最近の記事

優しい嘘──アルツハイマーだった父に私がついた嘘

父は頑固だった。福島県会津出身、昔ながらの頑固おやじ。でもハンサムで真面目、中学校の先生として生徒に慕われ、最後は校長で退職した。箱根駅伝を2度も走り、今でも箱根駅伝ミュージアムには父の写真が飾られている。そんな父を、私はずっと誇りに思っていた。 私が若い頃、結婚を機にアメリカに移住してから、両親には寂しい思いをさせてきたと思う。母が2011年に亡くなった時、私は父を心配して日本に飛び、葬式を済ませた。そしてアメリカに戻った後、近所の人たちから父の挙動がおかしいという連絡を

    • アロハに包まれてーハワイ島コナで感激したある出来事。親切って勇気がいる!?

      ハワイ島のコナに来て、もう2週間ちょっと。サンフランシスコの都会生活から離れて、ようやくアロハのエナジーに溶け込んできた。何度来ても、この島で出会うロコの人たちの優しさに心が癒される。 昨日、タイマッサージを受けに行ったセシさんから聞いた話がとても印象的だった。ガソリンスタンドでガソリンを入れた後、うっかりガスキャップを閉め忘れたらしい。すると、コナの警察がわざわざ彼女の車を追いかけてきて、「危ないからキャップを閉めてね」と優しく教えてくれたんだとか。こんな心温まる話、都会

      • アロハスピリットとウィットニーからのキス。今日はハロウィーン。

        ハワイ島のコナで過ごす朝。友達が2週間ほどサンフランシスコに戻る間、預かった愛犬ウィットニーと一緒に暮らしている。これでウィットニーのお世話も3回目。ピラニーズとシェパードミックスの彼女とはすっかり仲良しで、私を見るたびに嬉しそうな顔をしてキスの嵐。来週で8歳になる友達の愛犬と一緒に過ごす時間が、心の安らぎそのものだ。 起きるのが早い私たちは、毎朝6時半には日の出に合わせて散歩に出かける。野鳥のさえずりや、コキフロッグの夜明けの歌声が心地よく耳に響き、太平洋の広がりを見渡し

        • 久しぶりに本の世界に戻ってきた!寝る前の楽しみと新しい発見。ワクワク感上昇。

          子供の頃、私は「本の虫」。7歳くらいから本が親友だったなー。シートン動物記やファーブル昆虫記に夢中で、動物や昆虫たちと一緒に冒険している気分だったのを今でも覚えてる。母も大の本好きで、私の「本の虫の先輩」。二人でよく本の話をしては盛り上がったっけ。 そんな私を再び本の世界に引き戻してくれたのは、小川糸さんの『ツバキ文具店』と『キラキラ共和国』。この2冊は、母が昔住んでいた鎌倉が舞台だから、読むたびに母のことを思い出して、懐かしい気持ち。母が亡くなって10年も経つけど、この本

          『否が応でも摩訶不思議』

          20年以上、マッサージセラピストとして人の体に触れていると、体を通じて多くのことが伝わってきます。肩や背中、手足の緊張や緩みが、指先を通してはっきりと感じられる瞬間。体は言葉にしない感情を表すことがありますが、私がもっとも強く感じるのは、目には見えない「何か」が存在していること。それは時に、説明のつかない不思議な感覚がセラピールームを満たす瞬間です。 私がこの仕事に出会ったのは、今から20年ほど前のことでした。離婚を経験し、心身ともに不調を感じていた私は、それまで勤めていた

          『否が応でも摩訶不思議』

          AI小春

          「ひとりの時間」 東京の下町にある古びた団地。そこに住む山崎健三は、80歳になる独居老人だった。かつてはにぎやかな家族と共に暮らし、人生の喜びや苦しみを分かち合ってきたが、今はただ、時計の針がゆっくりと時を刻む音だけが健三の耳に響いていた。 妻の咲子が亡くなってから、健三の毎日は静まり返った。咲子がいたころは、彼女の笑い声や、時折の小さな口論さえも、家を生き生きとさせていた。だが、彼女がいなくなってからは、家の中もまるで魂を失ったようだった。息子の真一は仕事で地方に転勤と

          笑顔は風に揺れる竹のように:レジリエンスと日常の魔法

          私は陽気なアメリカ人がすれ違いざまに笑顔をくれるのが大好き。今年の4月に引っ越してきた、サンフランシスコ郊外の街ラクスパーでは、散歩中に見知らぬ人と目が合えば、ほとんどの人が自然に笑顔を交換します。特に朝や晩の散歩で、すれ違う人たちが「おはよう!」と元気に言ってくれたり、軽く笑ってくれる瞬間は心温まって最高。アメリカでは、このような日常の小さな笑顔のやり取りが本当に自然なんですね。それが、まるで挨拶の一部のように感じられます。たまには目をそらしたり、無愛想な人もいるけれど、そ

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          もうすぐハワイで犬のお世話!気になるお腹周りをなんとかビキニボディに?

          60歳の還暦を迎えると、人生が一区切りすると思われがちですよね?でも、私にとって還暦はむしろ「再スタート」のタイミングという感じです。昔は還暦が「役割を終える時」と捉えられていたかもしれませんが、今では人生をもっと楽しむための新しいステージです。素敵な60代、いっぱいいる!この新しい人生を謳歌するために、私は「シンプルに、でも豊かに生きる」ことを大切にしています。 最近、体の変化を感じるのは確か。60歳になると、お腹周りがちょっと(というかすごく)重くなったり、体力が以前ほ

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          バブル期の日本をでた海外組の私たちー日本への想い。

          バブル期の日本を飛び出して、私たち海外組は「新しい世界が待っている」と信じていました。米国カリフォルニアのサンフランシスコに移った私も、異文化の中で自分を試し、たくさんのことを学んできました。恋愛、結婚、仕事、子育て、転職、離婚などなど。そして気がつけば、私たちも還暦世代に突入。最近、あの頃海外に出た仲間たちが少しずつ日本に戻り始めています。学生時代の友人たちはアメリカ、イギリス、フランスなどみんなそれぞれの人生を楽しんできました。 日本は本当に素敵な国。安全だし、人は親切

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          素面(Sober):還暦を迎えてワインをやめた私。バッカス、さようなら。

          私はワインが大好きだった。ワインはただの「気晴らし」ではなく、美味しい食事と友人たちとの会話に寄り添う、ちょっとした贅沢だった。20代の初めからそんな楽しみを味わい、いつしかそれは私の日常の一部に。特に、フランスに住む親友のステファンを訪ねる度、彼が開けてくれる特別なワインは、まるで神の贈り物のように感じた。40年近く、バッカスに導かれるように、ワインと共に優雅に過ごしてきたのだ。 でも、ある日突然、何かが変わった。もしかしたら体が変わり始めたからかもしれない。ワインが全身

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          おっちょこちょいです。ドジばなし。

          感情で行動する私。それがうまくいく時といかない時があるけど。でも、ちょっと危ないこともあります、はい。こんな私のどじ話をシェアしてみんなに気をつけてもらえれば嬉しいです。 息子がまだ小さかった頃フルタイムで仕事(マーケティング会社)もしていたシングルママの私は疲れ気味。プラス、こちら(アメリカ・サンフランシスコ)は車社会。とにかく学校、習い事の送り迎えでウーバーのようにいつも子供達をわんさか乗っけて送り迎え。 ある日セルフのガソリンスタンドで給油して終わったから車を出した

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          やっぱり魂の存在って? 車の鍵が教えてくれたある出来事

          パンデミックが少し落ち着いた頃の2021年の10月。大好きなフランスで2週間の休暇を楽しんだ私は、サンフランシスコ行きの帰りのエアフランスの機内で、少しだけメランコリックな気持ちに浸っていました。大学時代の友人とパリであったり、昔の恋人とラマンで過ごしたり。そういった貴重な楽しい時間が私の心のロマンチックな部分を刺激して、今世界がウィルスで大変なことになっている現実にやっぱりちょっと疲れていた私の魂が、ふっと昔の幸せなことなどを思い出させてくれたのかな。母も父も弟も色々な事情

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