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子どもが苦手な私が親になった。【心の中の変化編】
はじめまして。
現在34歳。もう良い歳です。
3歳8ヶ月と6ヶ月の息子を2人育てています。
そもそも子どもってあまり好きではありませんでした。
オブラートに包んでますが、要は嫌いでした。
早速オブラート溶かしましたが。
赤ちゃんなんて論外。
まず、話せないので意思疎通が図れないし、
突然泣き出すのも意味が分からん。
よだれ垂らしまくっているのも嫌。
嘘でも赤ちゃんを見て、「可愛い〜♡」とか言えない。
世の女子の、「可愛い〜♡」連呼への疑問は、赤ちゃんを見て発しているから湧いたのが最初だったのかもな。
申し訳ないけど、子犬とか子猫とかの赤ちゃんのが何億倍も可愛いと思っていました。
しわくちゃのおじいちゃんみたいな見た目の(おじいちゃん、ごめんなさい)何が可愛いのかと。
今なら分かります。
皆さんの言う可愛いは、
心の眼でみた可愛いであると!
(そろそろ怒られるよ)
小学校入るまでの子どもは、
そもそも話がそこまで通じないだろうし、
話す時も変なこと突然言われたり、
(何か質問して、でかい声でウ○コ!とか言われたらどうするの?!)
自己中心的な感じ
(何故歩く時に前を見ない?!何故そんな声がでかい?!何故平気で人に話をかぶせていく?!何故突然走り出す?!)
への対応を想像するだけでストレス!
という未知への生物に対する恐怖にも似た感情を抱いておりました。
なので、知り合いに子どもが産まれても、極力抱っこせず遠巻きに見ていた私。
抱っこしてみる?と聞かれても、
「あ、大丈夫!抱っこしたことないから怖い!」
などと言って断る。
(NO!と言える日本人代表)
(謎な所で自分の心に正直)
(空気は読めないふり、というかもう読まない!)
このように、子どもという存在を、のらりくらりと交わし、
時には正面から無視して生きてまいりました。
自分が妊娠した時も、
自分が育てられるのかな?親になれるのかな?
という不安プラス、
産まれてきた子を可愛がれるのかな…?
という、スタートライン以前の疑問に押しつぶされそうになっておりました。
(親になる事に資格が必要なら、間違いなく無いよ!お前は!)
なぜこんなねじ曲がり女が誕生してしまったのかというと、ルーツは生い立ちにありました。
兄妹の末っ子で、従兄弟の中でも1番下だった私。
家族の愛情を一心に受け、
兄2人の後の女の子だったので、特別に可愛がられ、
(兄もよく私を虐めずに可愛がってくれたなぁ…)
気付けばTHE末っ子になっておりました。
ところが、5歳のある日。
日曜日に行っていた教会で、私より3歳下の女の子に遭遇し、事態は急変。
大好きだった年上のお姉さん達がその子を可愛がり出した途端、5歳の私は危機を覚えます。
今まで、何をしても皆が私を注目してくれていた。
何をしても、可愛いね、と言われていた。
私が何かを言えば、私を優先してくれた。
それなのに、目の前にいる私より小さな女の子を皆がチヤホヤしている!
あり得ないほどチヤホヤしている!!!
恐らくあの感情が、私に芽生えた初めての
嫉妬。(ズキューン!)
私がミュージシャンなら1曲作っちゃうくらいの衝撃でした。
(ギターはFコードを押さえて、ボッとなって、辞めました)
恐らくお兄ちゃん達は私が産まれてから何度も感じたであろうその感情に、
5歳にまで成長した私は初めて出会いました。
今ならお兄ちゃん達、ごめんね…
という気持ちになりますが、
当時は私も5歳なので、
自分に地軸があると思って生きてたので、
年下は敵だ、と。
赤ちゃんなんて大嫌い、と。
最初のねじれ国会が誕生。
兄が未だに酒を飲むたびに爆笑して話す、その当時の私の迷言。
「私、赤ちゃんなんて大っっ嫌い!!!」
兄曰く、お前も充分赤ちゃんだったよ、と。
赤ちゃんが、赤ちゃんを大嫌いとか言ってもねぇ…と。
ほんとそうなんですが、それを機に、年下への苦手意識が増してしまい、
年下の子と戯れる事なく大きくなってしまいました。
赤ちゃんや小さい子と関わらずに大きくなる内に、たまに道端や電車の中でみるその子達に対して、勝手に恐怖を膨らませ、
小さい子と関わる自分を想像し、
さらにガクガク震え、
気付けば29歳になりました。
さて、話は戻ります。
1人目を産んだのは30歳でしたが、妊娠が分かったのは29歳でした。
先程も述べたように、全く親になる資格を持ち合わせない私に反して、
有難い事に旦那は親になる資格を持った人間でした。
毎日私のお腹を撫で、
毎日私のお腹に話しかけ、
私はアホみたいな顔でいつもその様子を見ていました。
妊娠してからも、他人の赤ちゃんを見ても、そこまで心揺さぶられない私。
もはや私の母性は山の如く微動だにしません。
流石に可愛くないから育てません!とはならないにしても、
この子が産まれたらどんな感情になるのかな?というワクワク感よりも、
あ、やっぱ可愛くないわ。
と、呆然となっている自分を想像して、
人間不適合者の烙印を押される恐怖を感じておりました。
それでも、沢山の方に妊娠を喜んで貰えたり、電車やバスで席を譲られたりすると、
自分のお腹の子を、皆が守ってくれたり待ち望んでくれているんだな…と、不思議な気持ちになりました。
あと、子ども苦手とは関係ないけど、
出産まじでこえー…!
なんなの?!まじでこえーよ!
○月□日に、あなた事故に遭いますよ
って言われてるようなもんだよね?
どんだけ奇跡が起きたとしても、めちゃくちゃ痛いよね?
という別の恐怖も感じてました。
結局、出産直後、
出てきた第一子をお腹に乗せられた時、
最初に思ったことは
ぎゃーーーー!
なにこれ?!
血まみれ?!
でした。
身体を綺麗にする為に別室へ連れてかれた息子。
その最中も、愛おしいというよりは、
出産を終えたばかりでハイになっている感じでしたし、
可愛いとは全く思いませんでした。
…ところが、
私の30年もの赤ちゃん離れ人生で、積りに積もった「可愛い〜♡」が、
どんな赤ちゃんをみても、1μも揺さぶられなかった「可愛い〜♡」が、
この数日後溢れ出します。
はい、私、ただの親バカになりました。
自分の子をこんなに可愛いと思うとは…
私の身体の中の今まで枯渇していた母性を作る場所が、(作る場所あって良かったね)
山の如く動かなかった心が、
赤ちゃんを産んだ事で、一気に活動を始めます。
私=母性
母性=私
と言っても過言ではない程、自分の子だけ光輝いて見えるようになりました。
ちなみに、昨年の10月に第二子を生みましたが、
産む前に同じような心配をまたする私。
1人目の息子が可愛すぎて大好き過ぎて、
2人目も同じように愛せるのか?
まじであんなに愛おしい人間なんて2人も存在しないよね?
…
……
………
心配御無用!!!
(スペシャルビンタ)
2人目の息子もそれはそれは可愛くて、
子ども達は人の愛情は限りがない事を学ばせてくれますよ。
あれほど嫌がっていたよだれも、さらに上をいく身体から出る汚い物も、
息子達の身体から作られていると思うととてつもなく美しい物に感じますよ。
以上、私のくだらない出産前後の子どもへの愛情変化話でした。