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多肉植物育成で感じること

増え続ける多肉

多肉植物を真剣に育て始めて、もう1年近くになろうとしている。
初めはアガベなどの塊根植物にハマり、今は主にエケベリアにどハマり。
原種も好きだけど、次から次へと新しい名前をつけて出てくる韓国苗や中国苗。
名前でつられて購入してしまうこともあるから、多肉の魅力って不思議。

今は子供がわきからどんどん出てくる群生多肉に魅力を感じて集めている。
とうとうSNSで販売もしたくなって、それにも挑戦中。
販売会とやらで、新種の多肉をどんどん売りさばいている凄腕の方もいれば、ご自分で育てて増やして沢山販売している人と、さまざまな形態を見て、自分もしてみたくなった。
一度韓国苗を購入し販売してみたけど、自分のこれは売れるという目利きが少し違ったのか、売り方が悪かったのか出だしは悪かった。文章力がいけないのか?と売れている人のページを研究したり。でも、なんといっても、多肉自身の魅力にもかかっている。それに、ネットではフォローしている安心して購入できる人から高くても購入するという傾向もある。フォロワーのいない私にはかなり不利。
ウォッチされることはあっても購入にはつながらない。
そんな中、初めて購入され、嬉しくて庭の多肉をおまけとして沢山入れ、かつ速達もサービスにした。でも、購入者はいたって塩対応。評価にもなんのコメントもなかった。。。
でも、こんなことで一喜一憂はしていられない。購入した多肉は売らないと。
他の人が売っていたら、その値段よりは少し安くしたりもしてみたけど、やはり高くても別の方で売れていってしまう始末。
やはり経験しないとわからない感覚ってあるな。。

沢山仕入れて卸しのような売り方をしている人の儲けのカラクリにも興味が湧いて、ヤフオクで気に入った多肉を競り落としてみた。人気の多肉は値段もどんどん締切時間にはあがっていき、素人には手に届かない。自分の中で、いくらまでと決めて、かつ好きな多肉を選んだ。そうじゃないと、売れ残って育てることになった時に、好みでないと嫌になるかもだし。
韓国から仕入れていろんな手数料がかかって、多肉の単価が高くなることを考えたらヤフオクでの取引は、少しまし。ロット数を考えて購入しなくていいし、国内郵送なので値段も抑えられる。
でも、いざ多肉が到着して出品してみたけど、やはり多難。。
一度売れ出したら、システムでみんなの目に留まるようになるのか、続け様にばたばたと売れることもあるけど、それはずっとは続かない。
安く出品しているので、かなりお得と思うけれど、やはり人気は高くてもキラキラネームのついた韓国・中国苗には敵わない。
在庫がどんどん溜まっていく羽目に。
かなりのリサーチをし、売れ筋を確認して仕入れてみたけど、仕入れた時にはすでに市場に出回っていて見向きもされない。たまに”いいね”をされるけど、おそらく備忘録程度。

置き場問題


そして浮上するのが置き場問題。
うちには庭はあるけど、多肉用のスペースはほとんどなく、主にベランダで育成。少し値の張った子達などは盗難にもあいたくないのでベランダで厳重に管理できた方が安心。
そして、ふと頭をよぎるのが、”あ〜、ハウスが欲しい”。

車で走っていても、中がすっからかんのハウスや、ぼろぼろになった何棟もあるハウスの数々に目がいく日々。
空いているなら借りたいな。。。でも、お金もかかるしな。。。

先日、多肉販売所で多肉を購入に行ったら、数人のお客が来ていて何やら店主とお話中。多肉を選んでいる間、会話が聞こえてきたんだけど、どうもそのお客もハウスに興味がある模様。
でも、店主はいろんな苦労話をしていた。ハウスはなかなか貸してもらえない。
借りれても家賃はかかるし、水道・電気代もかかる。もし水道・電気もとおってなかったら工事費もかかる、などなど。
別の日には、ハウスの見学もしている人もいた。

人気の多肉生産者が、多肉の学校とやらを開講するとかで、全国からかなりの応募があったようだ。
多肉植物が好きで、その面白さにはまり、生産者になりたいという人が増えている。韓国や中国からも交配に交配を重ねた新種の多肉が輸入され、どんどん種類も増える。それらを仕入れて販売したり、自分たちで育てて販売したりと、多肉好きな人なら一度は考えたことはあるのではなかろうか。
かくいう私もその1人かもしれない。
しかし、多肉を知れば知るほど、その難しさも学ぶことになり、現実に目を向けると、ごく一部の人は叶えていけることかもしれないとも感じる。
同時に、多肉業界の闇にもなんとなく気づいていく、いや気付かざるをえない。

売れるためにいろんな薬剤を使用し、スペシャルを装った多肉が販売もされていたりもする。
ただの購入者であれば、そんな多肉にも胸を踊らせコレクションの一部にするもよし。でも、生産していく立場になれば、それは難しい。平気でできる人もいるかもだけど、いずれバレる。

育ててみて感じるが、多肉が育つには時間がかかる。草花のようにぐんぐんは成長しない。ゆっくりだ。
沢山売って利益を出すには、かなりの数を生産しさばかないと難しそう。しかも、市場のニーズにあったものを作らないと売れない。
今は、そこの部分を外国から来た多肉に頼っている風潮がある。
自国で素敵な多肉を沢山作り、今の状態から逆転し、日本の多肉が欲しいと世界に思われたいものだ。

多肉にハマって、自分では流行りにのった?と思ったけど、すでにブームの時期は少し収まっているようだ。流行りには乗り遅れたかもだけど、多肉はこれからも飽きることなく育てていくと思う。
多肉のイベントに集まる人数を見ると、”みなさん、どちらへお住まいで?一度多肉を見せてください”と言いたくなるほど、大量買い。
世の中が不景気不景気、物価の高騰と叫んでいる中、多肉はばんばん売れている。。なんじゃこりゃ、だ。

複数ある名前にご注意


私は、とにかく、最低価格の多肉を見つけ、納得して購入しようとしている。
しかし、購入してみたら、すでに家にいる子にそっくり。。。むむむ?と調べたら!
なんと、同じ多肉を購入していた。
多肉には、複数呼び名があるから御用心なのだ。
同じものを買ってしまったという経験から、購入前には入念に調べるようになった。調べている間に売れてしまったことも多々あるけど、それが縁だったとあきらめることも。。でも、お得な値段だった場合、悔しくて必死になって探すを繰り返してしまう。

交配式


多肉植物を所有して、満足もいいが、やはりある程度はしっかりと勉強しておくことも必要。
通常は交配種の場合、親の名前の明記がされるが、新たな名前が付けられると訳がわからなくなる。
この親とこの親でこの子が生まれました、という血統書のような情報がないと、謎のきらきらネームついているけど、実は親はこれです、といった表記がないものもある。
親の特徴が顕著にでたものなら、なんとなくの想像もできるが、もう交配に交配を重ねられたら迷宮入り。もう紐解くことすらできない。
先日も自宅の多肉に花芽が上がってきたので、交配をしてみた。しかし、すでにmixの苗なので、純粋な原種同志でもない。しかも、本当にその種類の多肉であっているのかすらもわからない。
ハイブリッドもあるので、見た目は似ているが、純粋な種類ではなかったりとがっかりすることもしばしば。

多肉を知れば知るほど奥深い。
まだまだハウスの夢は遠いけど、多肉のことを知ることはできるので、勉強していきたい。

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