横森理香のエイジング日記⑧代官山に、吊るさりに

⑧代官山に、吊るさりに
　雑誌「My Age」で鈴木保奈美が「空中ヨガ」をやっていた。
「ほおっ」
　相変わらず綺麗で素敵♡　私たち世代は「東京ラブストーリー」に涙した甘い思い出があるため、鈴木保奈美には特別な気持ちがある。
　それに、エアリアルヨガには以前から興味があり、もう何年も前、うちの近所のスタジオに「いつかは行ってやろう」と思っていて、予約をしようとしたときには潰れていた。やはり、世田谷の住宅街では経営が厳しいのか。
　
　その頃、なぜ空中で吊るさりたくなったかというと、あるフランスの女性映画監督が、趣味でサーカスの空中芸をやっているという記事をどこかで読んだからだ。忙しい最中にも、そのアクロバティックな時間を持たないと、気分がスッキリしないからと。それは自分のためであり、心身の健康には欠かせないものだというのだ。確か当時、彼女は五十代だったような気がする。
「さすがフランスの文化人だわ♡　アンチエイジングに体からのアプローチを忘れない」
　私はイタク感銘を受けた。
　確かに、その瞬間「頭真っ白」になるようなことって、年を取るとだんだんやらなくなる。興奮とかパニックとは違う、「か・い・か・ん♡」みたいなことだ。それをたまにしたら、本当にスッキリして、若返り効果満点ではないかと思った。