自分の強みの見つけ方と人生後半の将来図を描き行動を起こす為のフレームワークとは?
皆さん如何がお過ごしでしょうか? さて、本日は前回の放送の続編となります。 前回は人生の後半においては、感動する、充実するといった楽しい時間を能動的に増やしていかないと、人生は「短く」なっていってしまうそんなお話をしました。 本日は、続編として筑波大学大学院教授、平井孝志(ひらいたかし)さんのインタビュー記事 「自分の強みの見つけ方と人生後半の将来図を描き行動を起こす為のフレームワークとは?」をご紹介していきます。
今回の平井孝志(ひらいたかし)さんのインタビュー記事は、ご自身も人生の後半で自分の本来の強みや自分らしさを活かそうと、 50歳を境にコンサルティング業界の第一線から大学教授へと転身を図られたご経験を元に、 結果を出された思考法を話して下さってます、机上の空論ではない、ご自身でも結果を出されているのでとても説得力がありますよね。 平井孝志(ひらいたかし)さんは東京大学大学院ご卒業、マサチューセッツ工科大学MBAご取得、早稲田大学博士号、デル、スターバックス、ローランド・ベルガー執行役員にて全社戦略、新規事業開発立案などをご経験。 コンサルティング業界での華々しいご経歴を手放し50歳に大学教授へ転身を図られていらっしゃいます。ベストセラー本の著者でもいらっしゃり、『人生は図で考える――後半生の時間を最大化する思考法』と言う著書では 限られた人生の時間を自分資産にするための戦略思考を説いていらっしゃいます。
私は今回の平井さんの記事のフレームワークを実践してみたのですが、自分の強みも分かっているようで分かっていなかったなと言う気づきと、後半の人生の将来図を描く為の新しいフレームワークを知れて 役立った事が多かったので、この記事を取り上げさせて頂きたいと思います。 今回の放送のご視聴後は、自分の強みがよくわからない、人生の後半自分らしく生きれるように変えたいとお考えの方にとって、 プラスになるエッセンスが詰まってますので、よかったら最後までお付き合い頂けたら嬉しいです。
自分の強みの見つけ方ポイント2つを解説
まずは自分の強みの見つけた方のポイント2つからお話ししていきます。 1つ目は、今までの出来事を振り返る 2つ目は、日常会話の中で相手との相違に気づき、自分の強みを相対化してみる この2点だと仰られています。早速、平井さんの思考法の深め方を解説していきます。 1つ目の今までの出来事を振り返るですが、 自分の強みを知る為には今までの自分を振り返る事が一番だそうで、 自分の強みを知っていると言う事は、人生の指針を描く上で最も重要な事であり、 平井さんは、ご自身の事を「知りたがりで、へそ曲がりで、おせっかい」と分析しており その強みを気に入っていようといまいと、昔から持っているものをありがたく生かす、これに尽きると仰られています。 後ほど、私が実際に今での出来事を振り返ったワークについてもお話ししていきますので、自分の人生の振り返り方参考にして頂けたら幸いです。 そして2つ目ですね、日常会話の中で相手との相違に気づき、自分の強みを相対化してみるですが、 自分の強みがよくわからないという人も多くいらっしゃると思います。 その場合は周りの人と話をするのがお勧めだそうで、ストレートに自分の強みを聞かずとも、日常会話の中で相手との相違に気づき、自分の強みを相対化してみる事。 また、自分1人で強みを認識したとしても、それを持っている人が大勢いれば、強みは強みではなくなってしまうので、客観的な視点での検証も大切だそうです。 企業分析では「自社の武器を知る」「どこにいるかを知る」の掛け算で戦略が決まっていきます。 同じように、自分の中と、外との関係で、自分の強みを知る。そのことによって、自分の人生を意味づけしながら行動を起こしていきます。 平井さん自身はビジネスそしてコンサルタントの世界に身を置きながら、「知りたがりで、へそ曲がりで、おせっかい」という自分の特性を生かし、大学で教えたいという夢を持つようになったそうです。 自分の強みを知る為のポイント2つですね、ぜひリスナーの皆さんも役に立ちそうでしたら実践してみて下さい。
人生後半の将来図を描くフレームワーク「おでん図」を解説
そして自分の強みを認識できたら、次のステップですね 人生後半の将来図を描く為のフレームワークを解説していきますね。 人生の後半自分の行きたい地点への航海図は「おでん図」で可視化すると良いんだそうです。 おでんの3つの具が串に刺さっている状態をイメージしてみて下さい、それを図式化して使っていきます。 串に刺さったおでんの一番下を□、真ん中を△、一番上を○とします。 図の由来は、平井さんがコンサル時代、議論を整理するのにフル活用されていたそうで、 この□、△、〇の組み合わせが「おでん」に似ているので、おでん図と命名されたそうです。 将来図を描く為におでんの一番下の□が現状、一番上の〇が目標、真ん中の△が道筋と考えます。 わかりやすくする為に当時の平井さんの例でお話しすると、一番下の現状□はコンサルタント、一番上の目標○は大学教授。 目標達成のために必要な△は、業績、教歴、学歴で、業績、教歴は少しずつ積み上げていかれたそうです。 このおでん図の効用は2つ。 まず、おでん図それ自体が課題の解決策になる。 2つ目は、□(現状)から〇(目標)に到達するには必要なこと、「△(道筋)をやるしかない」と分かること。 例えば「資格を取る」「英語の勉強する」「ボランティアをする」など、具体的行動を明確にしてくれます。 頭の中で考えているより可視化することで実行する確率は格段に上がります。 課題があると、どうしても個々の要素、個々の現象にこだわってしまい、そのせいで全体像が見えなくなってしまいます。 おでん図は、見た目はシンプルですが、それゆえに目標が明確になり、全体像が見える。それが結果として抜けや漏れを防ぐんだそうです。
描いた将来図「おでん図」を確実に実現する為の計画のポイント3つを解説
そして、描いた将来図「おでん図」を確実に実現する為の計画のポイント3つをお話ししていきます。 1つ目、中期計画を立てる 2つ目、年次計画を立てる 3つ目、PDCAを回すです。 この計画のポイント3つを平井さんの例を使ってご説明していきます。 1つ目、中期計画を立てる 中期計画は、3~7年程度の時間軸で考えていく事がポイント。自分の現在地(置かれている状況)をまず把握し、 今後の目標や活動を設定していきます。平井さんはたいていA4サイズの紙1枚にまとめていらっしゃったそうで。 家族状況、仕事、資産形成、将来の目標、趣味などについて、それぞれ自分にとって重要なことを書き出す事。 この中期計画の良いところは、誰かに提出するものではなく、いわば自問自答という点だそうで。 じっくり味わいながら、己と対峙(たいじ)していく事がポイントだそうです。 平井さん曰くこれだけは断言できますが、これをやるかやらないかで、3~7年後は明らかに違うので思い立ったが吉日。早速書き出してみてくださいとお話しして下さっています。 2つ目、年次計画を立てる 平井さんは40代の頃は、毎年作られていたそうで、 年次計画には、中期計画の大事なポイントを記すのも重要だそう。 特に、その年に達成したいことをできるだけ具体的に書くことをお勧めします。 そうすれば、ときどきこの紙を読み、達成できたことを赤ペンで線を引き、不要な項目を消していくことができます。 例えば、平井さんが達成したい事の一つとして那須への家族旅行をしたときには、旅行の日付と訪問先を書いて、その項目を赤線を引かれたそうで、 そんな作業を続けるうちに、本当に自分がやりたいことが自然に見えてきて、本音の自分と向き合えるようになられたそうです。 日々に忙殺されて感覚が鈍くなっている自分に、本当に欲していることを教えてくれるのも、やはり自分自身だと言う大きな気づきもある重要なワークとの事。 3つ目、PDCAを回す Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)という行動プロセスを存分に人生にいかす。 それが人生後半の醍醐味(だいごみ)との事で 平井さんは、毎年大みそかに年次計画の採点を行っていらっしゃるそうです。 各項目を振り返り、その状況に応じて自己評価する、それで1年を終える。結果は毎年、およそ70~80点で、100点満点の経験はないそう。 振り返ることが次の年のエンジンとなりプラスになるそうです。 後半生になってからは、他人からの評価は効果がなく、ここまでお話ししたように、自分と本音でどこまで対話できるか、 要は自問自答できるか、なのだそう。そしてこれを踏まえて、正月に新しい年次計画と中期計画を策定します。そうすることで、短期、中期、長期がつながっていきます。 最後に、再びおでん図の図解タイムです。紙を1枚か、2枚取り出し人生の後半は「見える化」するところから始める事です。
平井さんのフレームワークを実践してみて感じた事まとめ
今回の平井さんの思考法を私も実際に全て実践してみました。 前半の自分の強みを知る為のワークでは、自分の事って知っているようで、知らないなと改めて気づきました。 そして自分の事も深く理解していないのに他人の事を理解するなんてもっと難しいなと思い、自己理解、自問自答習慣にしていきたいと思いましたね。 自分の特徴を見つける為に過去を振り返る上るポイントとして、子供の頃楽しくて仕方なかった事、これまでの一番の成功と感じた事、憧れの人のどこに惹かれているの? などを自問自答の項目にするとやりやすかったので、お勧めです! 人と違う所も普段の生活の中で注目していると気付ける事が多いですね。 例えば会議中にみんなが笑っている所で自分だけ笑えてないとか、家族の中でも自分だけ意見が違っているなとか、友人との会話で共感出来ないと感じた事や、 相違点について気づいた事を随時メモをして沢山項目が揃ったら後で見返してみると自分の強みが可視化出来るので良いワークだなと思いましたね。 おでん図は見た目がシンプルなので、頭の中が複雑にならない点とても使い勝手の良いフレームワークだと感じました。 現状すぐに目標が見つからなくても、バラバたに思いついた事を書き出して、後でグルーピングして整理していけば良いので、 まずは自分制限を設けず自分に素直に書き出してみると良いなと実際私もやってみて思いました。 人からの評価や見え方は一切考えない事がポイントですね。 そして計画、計画を立てるとプレッシャーになって出来なかった際に自己否定しちゃうからいやーーと言う方も多いのではないでしょうか、 しかし平井さん曰く、いつも70点から80点で終わるとの事なので、 半期、年間の振り返り次に活かす為のツールとして使うのも良いなと感じました。 今回のこの全てのワークは時間をかけてですね、楽しみながらやると自分の人生後半に新たな変化をもたらす事ができそうなので、私はこれを機に習慣化していこうと思いました。 リスナーの皆さんもプラスになるエッセンスがありましたらぜひ取り入れてみてくださいね。
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