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【狂言の舞台で壁にぶち当たる】


先日、狂言の舞台に出演しました。

今回の演目は大曲で難しく、かつ台詞も長く大変な作品だったので、お稽古もいつも以上に頑張ったのですが、舞台ではあちこち台詞を忘れてしまい、ちょっと落ち込んでしまいました。

そこで、次回のためにちょっと振り返りチェックをしました(^o^)

そもそも、私はなんのためにこの舞台をやっていたのか?
つまり、望む結果(アウトカム)は何かということ。

それは、関わる方々に日本文化の持つ智慧と可能性をご自身で見つけてほしいから。

もともと狂言を学び始めたのは、アメリカでプレゼンを学んで来て、それと同じことを狂言のワークショップで教えていただいたことがきっかけでした。

思えば、世阿弥の風姿花伝は、プレゼンにすごい役立つ内容がてんこ盛りだったような(^o^)

日本の伝統文化には、今まで学校を含め教えられてこなかった智慧のものすごい宝物が潜んでいることに気づいたのです。

それが、NLPという脳科学をベースとした心理学で伝えていることに合致していたのもあり、日本文化を知ることで、今までに全くなかった発想や行動の選択肢を得られる良い入り口になると考えたのです。

そのためには、ちょっと敷居が高いと思われている伝統文化を楽しく体験していただくことからと思い、狂言や俳句、茶道など、まったく初めての方向けのイベントを企画して来ました。

その一環として、無料でご覧いただける狂言の舞台のご案内が今回です。

じゃあ、その目的は果たせたのか⁉️


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今回来てくださった方は、狂言がほぼ初めてという方が多く、思っていたより笑えたし案外面白かった、また観たい、など楽しんでいただけたように思います。

ほぼ目的は達成している感じですが、何か納得できないことがある。

それは、自分がセリフを忘れてしまい、見ている方々にもっと楽しんでいただけたのに残念だったという忸怩たる思いがあるからです(°▽°)

もう一つ、あれだけお稽古したのに、その成果が思うように出なかったこともちょっと悔しい。

演じた時の身体の感覚を振り返って探っていくと、集中力が落ちていたところがあり、それが意識の状態を不安定にしてしまい、セリフが真っ白になったり、やり切った感が薄いことに繋がっていったのではと思い至りました。

集中力が落ちた原因は、リラックスが足りなかったから。

今回は大曲を演じるということで、気づかぬうちにプレッシャーがかかって緊張していたように思います。

狂言の師匠に、何があっても動じない精神力を持てとアドバイスしていただいたのも、同じこと(//∇//)

精一杯やってうまくいかないのなら、今までとは別の取り組みをする。

今までのリラックスの仕方、集中の仕方ではない、新たなやり方をやってみる!

これまで試行錯誤して色々やり尽くした感があったけど、まだまだ手にしていない別のやり方があるらしい。

これは、おそらく、次回の舞台で役に立つというより、仕事などの日常生活で大きな影響があるステージアップになりそうです。

うまくいかなかったことは、その時は残念なことですが、大きな視点で見ると、とても大事なステージアップのタイミングになっているんだと思います。

これから、いっぱい試行錯誤して、人生楽しむ新しい選択肢を見つけていけそうです。


金蔵院葉子(NLPマスタートレーナー)

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