現代文は答えが合っていることより、内容が合っていることを重視せよ
受験勉強において、問題を解いて正解が多いと嬉しくなる。
自分の実力が上がった、努力が報われている、正答率が上がっているというように。
確かに、数学のような問題はセンター試験でも正確な答えを求められるので、正解していれば実力がついているという証拠になると思う。
しかし、残りの科目は4択や5択なので、山勘で当たってしまうことがある。
その中でも現代文は、その可能性が非常に高い。
受験生の時、私は現代文が途中まで苦手科目であった。
そんな私も偶に正答率8割や9割取ることもあった。
塾講師時代もそのような生徒がいた。
ここで、自分の現代文の実力が上がったと思い込んでしまうが、それは大きな間違いだ。
人間誰しも1番良かった点数を意識するが、1番悪かった点数を意識しなければならない。
例えば、100点満点のテストで、最高点は80点だが、最低点は20点だったとする。
この場合、点数の差は最大60点ある。
差が60点となると、現代文の点数だけで合否を変えてしまう可能性がある。
もっと言えば、他の科目で補いきれない点数の違いである。
逆に、最高点は80点だが、最低点が60点の場合、差は最大20点なので、他の科目を頑張れば、安定的に合格点を取ることができるだろう。
このように、最低点で考えないと、確実に合格する道筋を立てることができなくなる。
では、現代文の実力がついたかどうかをどこで判断するかというと、それは文章の内容を理解しているかである。
先程も述べたように、問題の正答率だけでは実力を判断することができない。
なので、内容を理解した上で選択肢を答えられているのかで判断する。
問題は当たっているけれど、内容を全く理解できていない人は非常に多い。
現代文はセンスだと言う人は、このパターンが多い。
正答率が高い間は問題ないが、1度崩れると立て直し方が分からないので、下手をするとその状況のまま本番を迎えてしまう。
私の周りにもそこそこいたと思う。
こういう場合、論述問題や要約になると大きく差がつく。
内容を理解していないので、内容を纏めることなどできやしない。
要約練習はかなりおすすめである。
自分で理解した内容と解説の内容が合っていたが、解答が違うというパターンもある。
しかし、この場合の方が修正は容易である。
なぜこの選択肢が正解で、自分の選択肢が間違いなのかを知り、インプットしていけば良い。
この繰り返しで問題の傾向や間違いの理由なども理解していく。
本当はもう少し書きたいが、今回はこの辺までにする。
現代文は、実力が点数に反映されにくい科目なので、実力がついたか判断するのが難しいが、内容を理解できる文章が多くなってきたら、実力は上がっていると思う。
以前のnoteでも述べたが、そのためには現代文単語を覚えることが重要になってくる。
現代で使っている言葉だから勉強しなくて良いなんて決して思わないで欲しい。