メンタリング日記<人材編>
最近は、ベンチャー起業家や未来の起業家から相談を受ける機会が多い。
そんな中で起業家はどんなことで悩んでいるのか、どうやって解決しているのか、なかなか公表できないことでもあるので、こっそりこちらにまとめておきますね。
人材の悩み
1.採用ってどうしてる?
会社を始めるときに誰しも多かれ少なかれぶち当たる課題が、メンバーの採用問題です。経営メンバーだったりエンジニア採用だったりです。
最も肝心なのは経営メンバー(共同創業者)を見つけることです。これは今後一緒に会社をでっかくしていく際に苦楽を共にできる最良の人材であることが望ましく、途中で離脱することの無いか慎重に人選するべきです。
望ましいのは、前職での同僚やパートナーだった方です。1言えば10分かってくれるような方が最も相性が良いと思います。
それが難しければ
・Wantedlyで募集する
・ピッチイベントなどで自身のピッチに共感してもらった方
・友人の紹介
など自分に持っていない強みを持っている方と組むのが良いと思います。
逆に望ましいと思わないのが、単なる友人で盛り上がった相手、夫婦親族、趣味が同じ、など直接ビジネス上のパートナーとして能力的に相互補間ができる相手で無い場合、頭を冷やしてよく考えてから選定すべきと考えます。
更に、最悪の場合、喧嘩別れした時のことを想定して、創業メンバーで、株主間契約を結ぶことを必ず行ってください。そうしないと株持ち逃げで会社共倒れとなる危険性を帯びるのはいやですもんね。
2.エンジニアの扱い
ベンチャーはとかく起業前から周りで知り合ったエンジニアなどに、プログラムちょっと書いてみてよ、って軽く頼んじゃうことが多いです。
しかしながら、エンジニアの心理としては少なからず将来、自分が手掛けた会社がユニコーンになるんじゃないか?その時は株で大金持ちだ!
って思うのが心情です。絶対に0%そう思わない!と言っていた天使のような方でも必ず儲けたいと思ってしまうのが人間の本性です。
ですから、もしその友人のエンジニアが創業メンバーで無いと判断したならば、金銭的対価で手伝ってもらうのが最も良いと思います。最初に交渉しましょう。
また、創業したら社員となってもらえる(雇用関係になる)ならば、創業後、謝礼としてストックオプションを付与すると決めることも良いでしょう。
とかく、起業家は元手の資金が無い場合が多く、エンジニアに「無償でお願い!将来お礼するからさ!!」と頼み込んで結論先延ばしのまま作ってもらうことが多いのですが、そうなったらエンジニアは株がもらえるのではないかとすごい期待してしまいます。
つまり、経営参画しないメンバーに株を渡すことだけは絶対避けるべきです。
ぜひとも最初に、創業メンバーや雇用関係となる人材なのか?を見極めてからエンジニアに交渉して欲しいと思います。
アプリが出来上がってから、揉めることは極力避けたいですからね。
3.素晴らしい人材にラブコール
起業家は1人で起業するより、自分とは違う能力・才能を持った人材と組んで2〜3人で共同創業する方が成功する確率が上がると言われています。
しかしながら、その相手が様々な事情で参画が難しいという場合、さてどうしましょう?
そんな時は、そこで諦めるのでは無く、じっくり相手と話し合って熱烈ラブコールすることをまずはやってみましょう。起業家本人の情熱を相手に伝え、自分が実現したいビジョンや世界観をとにかく伝えましょう。
そうすれば、最初は無理であったとしても次第にこちらに向いてくれることになると思います。
決して諦めないでください。将来会社が成長した暁にはきっと一緒にやってて良かったと思ってくれると思いますよ。
人材は起業する上で最も重要な資産です!会社は「人財」が作るものです。人がいて初めてモノが作られて、お金を生み出します。
大切にしてください。
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