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ケンドリック・ラマーについて語らずにはいられなくなっちゃた。スーパーボールハーフタイムショー、 インタビューで語る「Authenticの力🔥」などなど。


2025年に入ってからも、グラミー賞の受賞からスーパーボールハーフタイムショー出演など、何かと話題の絶えないケンドリック。

中でもスーパーボールハーフタイムショーは、「良かった!」という声と、「ちょっと見ていられない…」という声もあり、評価はまさに賛否両論なわけですが、

私はもちろん良かった派に決まってる。笑
ストーリーテリング大好き人間にとっては、こんな震える13分なかった!

今までこんなに頭から終わりまで徹底的に作り込まれた、物語性爆発なハーフタイムショーあったかいな??

(c)TIMOTHY A. CLARY / AFP

一回見ただけじゃ到底理解できない情報量。

とにかくただドレイクをディスっていた13分ではない。
もしそうだとしたら、ただ見ていて不快だったという意見は、わかる。

でも違う!!!

見てたら泣けてきたよ、私は。
(たぶん、誰も泣くまではないかもしれない。笑)

インタビューをあまり受けないと言われているケンドリックが、ハーフタイムショーに出るのでインタビューを受けていた。

そこでケンドリックがある男の子の質問に答えていた時の言葉。

「人がその場にいる時まず感じるのは、愛なのか恐れなのかとか、そんなこと以上に、それが『本物(オーセンティック)』かどうかなんだ。」

Mike Coppola/Getty Images

YES!!!!!!

本物っていうのは大それたことではなくて、、、
ただ、『その人自身である』のかってこと。

そして彼はこう続けた。

本物であるためには、まず自分を信じ続けるしかない。
唯一無二の存在であることを知ること。
俺も毎日起きて思う。「人生は本当にすごい、ちょっとクレイジーだな」って。
セレブだからとかじゃない。ただ、「人生がある」ってことがクレイジーなんだ。
改めて考えると、驚かされる。
自分が存在していること。それが、たった一人しかいないということ。

だからこそ、自分のナチュラルな姿を持って「これが自分なんだ」と示すこと。
それはリスペクトされるべきものだと知ること。

そして、自分が本物でいることで、
他の人も「真実であること」に気がづくんだ。

もし、みんなが本来の自分でいられたら?
そこに生まれるのは、真実の愛だ。
境界も、ジャッジも、嘲笑もいらなくなる。
だって、みんなが本物の自分を出しているから。

俺も、本物の自分を出す。
君も、本物の自分を出す。

そうしていると、自然と素晴らしい場所へ連れて行ってくれる。

The Official Kendrick Lamar Interview | Apple Music YouTubeより抜粋


共感、共鳴、感動、雨嵐。

この彼の言葉は、私の大好きな世界観。
私たち一人一人が自分自身でいることが、最終的に調和を生む。

そしてオーセンティックなエナジーは必ず伝染、影響するんだと、実際にあった友達との出来事を交えながら話をしていた。

ハーフタイムショーは、みんなが盛り上がれるような、一般的にわかりやすい歌をやるべきだという意見があることも意味はわかるけれど、NFLがケンドリックにオファーした時点で、HIP HOP、ラップステージになることは決定すぎたことだと思う。

そして、ケンドリックはこのラップ文化を、芸術(アートフォーム)として守り、リスペクトを持って表現し続けている。と、実際に彼も言っているし、私にもそのように届いてくる。

ビーフ文化も、ただの罵り合いではなくて、彼にとってはラップという芸術の一部。そのルーツについては諸説あるけれど、ビーフの背景には黒人コミュニティで生まれた文化「ダズンズ」があるとも言われている。
ダズンズは奴隷制度時代に、厳しい環境の中で精神的な強さを育むための訓練のような手段でもあった。

ケンドリックはラップという文化を深く理解し、その歴史と文化を背負っていて、そしてこれはスポーツのようにスキルを磨き合うことでもあるとも言っている。


ハーフタイムショーの中の「Not Like Us」が始まる前にも、「これは音楽を超えた話をしてるんだ」と言っていた。

40 ACRES AND A MULE.
THIS IS BIGGER THAN THE MUSIC.

この、「40エーカーとラバ」についてはこちら。


スパイク・リーも、この件についてインスタで言及していた。


私自身は黒人ではないから、この文化を彼らと同じように深く理解しているとは到底言えないし、できないことだと思っている。
けれど、だからこそ、彼が自分のルーツと文化を本気で守り表現している姿に強く心を動かされる。

大切にしたいと思うものを、言葉で、行動で、アートで示し続ける。
その姿勢に、私はただただ感動するだけです。


私は色んなアートを感じたいし受け入れたい。
表現をしてくれること自体に、
心底「ありがとう」という気持ちが出てくる。

これはどんな人にも言えて、
良いとか悪いとかを超えて、
その人の本物の表現に触れることが本当に大好き。

ただただ、ケンドリックの本気を感じて、
心打たれて、改めて「Authentic」のパワフルさを感じました。

みなさんは、何を感じましたか? 

インタビューのフルは、こちらです🔥❤️‍🔥


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