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久しぶりの映画館。「侍タイムスリッパー」が、面白い!!

一週間前の休みに、妻に誘われて川崎チネチッタまで映画を見に行った。
タクシーの夜勤を午前3時に終えて、いつものように仮眠室で睡眠をとり、朝10時に起きて家に帰った。
準備をして横浜から電車に乗り、川崎へ到着。
少し時間があったので、チネチッタ近くの回転寿司で腹ごしらえをして、いざ映画館へ。

映画のタイトルは「侍タイムスリッパー」。今、超・話題の映画だ。(以下、ネタバレを含みます)

実は、妻はその数日前に、この映画を見ており、どうしても、もう一度見たいと言って私を誘ったのだった。
私は不勉強で、この映画のことを殆ど知らなかった。
妻が、絶対もう一度見たいと言うのを聞いて、そんなに面白いのかと疑問にさえ思った。
私は、妻の「ものすごい面白かったよ。絶対見た方がいいよ!」という言葉だけを信じて、一緒について行ったのだった。
(ちなみに、映画のホームページや、YouTubeの予告編は、一切見なかった。その方がまっさらの状態で見られると思ったからである)

最近では映画館で映画を見ることも少なくなって、私にとっては「ゴジラ−1.0 」以来だった。

この映画は、最初、池袋シネマ・ロサだけで公開していたが、ヒットを記録し、現在では全国で309館(10月17日時点)まで拡大することになっている。

物語は、山口馬木也さん演じる会津藩の侍が、ある事件がきっかけで、現代の京都・時代劇撮影所にタイムスリップする。侍は、自分に起きた突然の出来事が理解できず、京都の町で右往左往する。しかし、そこで暮らす人情味あふれる人々に助けられながら、チャンバラの現場で斬られ役として生きていく、というもの。

すでに、この映画の感想や詳しい考察は、noteやブログ、YouTube等でたくさん出ているので、今更私が述べるまでもないが、少しだけ私なりの感想を書いておきたい。

まあ、とにかく腰を抜かすほど面白い。
時が経つのを忘れて物語にのめり込んでしまう。
主役を始め、登場人物の全員が生き生きと魅力的に描かれている。
優れた時代劇であり、SFであり、人情ドラマになっている。
アイデア、脚本、演出、撮影、音響効果、 役者の演技、すべてが素晴らしく、自主製作映画ではあるが、第一級のエンターテイメントになっている。
褒め出したらきりがないが、この映画を見た人の殆どは同じような感想を持ったのではないだろうか。
映画を見ている途中で、終始、観客の笑い声が絶えなかった。痛快な場面では、拍手も起きた。みんな映画と一体になって楽しんでいた。
私自身も、朴訥な性格ながら一生懸命に生きる主人公に共感し、そして彼を取り巻く人々の人情に触れて、幸福な気分になれた。素晴らしい映画体験だった。

しかし、この映画がさらに私を引きつけたのは、クライマックスまでの物語のたたみ込みだ。
本来ならば、作り物であるはずのチャンバラ撮影の世界が、 にわかに殺気を帯びて狂気の世界へ入っていくあたりが、この映画の真骨頂だろう。
最後の真剣を使った対決の、カットの積み重ねは、ギリギリの緊張感を持って我々を楽しませてくれる。
それにしても、1本の映画がこれほどまでに輝きを放つものなのか。

妻に誘われて見に行った私だったが、 完全にこの映画の虜になってしまった。
もしも、まだ見ていない方がいたら、是非映画館で見ることをお薦めしたい。

(追記)
次の日曜日、私は、2回目の「侍タイムスリッパー」を見に行った。(今回は一人で)
場所は、横浜駅の上の「T・ジョイ」で、座席は満席だった。
一週間で、公開劇場はさらに拡大されていた。

私は、ワンシーン、ワンシーンを噛みしめるように、映画に見入った。そして、再び、大きな満足感を得たのだった。

今回の記事は、タクシーと直接関係は無かったが、あまりにも面白すぎて、生きる活力をもらったので、感想を書かせてもらった。
安田淳一監督、主演の山口馬木也さん、スタッフの皆さん、キャストの皆さん、素晴らしい映画を作って頂きありがとうございました。







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