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中国ブランドの化粧品が日本で売れる日

中国ブランドは日本を目指さないのか?

世界のグローバルブランドが、中国大陸での販売にこぞって力を入れてきているという話は何度か記事にさせてもらいました。日本の大手コスメメーカーも中国に力を入れていくという考えを次々と表明しています。この流れは少なくとも今年いっぱいは続きそうです。
この流れの中で、こう思った方はいませんか? 「逆に中国のコスメブランドが日本に進出してくるパターンはないのか?」と。HUAWAYやHaierなどのハード系、ctrip.com(日本ではtrip.com)やbilibili.comなど

のサービス系、など日本進出してきている企業は一定数あります。が、「口に入る」「肌に触れる」という化粧品系では目立っていません。そこには2つの大きな壁があると思います。

中国人目線の壁を忘れていはいけない

まず1つ目の壁は日本人目線における、中国ブランドに対するイメージの悪さ、がまだまだ大きいでしょう。特に可処分所得が高い20代後半以上の年代は、一昔前の「中国ブランド=安かろう悪かろう」のイメージがまだまだ強く、特に口入れたり肌に触れたりする商品に関しては「確実に安全」というイメージが持てないので手を出しづらいのは間違いありません。これは、何となく想像がつくことではないでしょうか。

そして2つ目の壁は中国人目線における、日本マーケットの小ささです。単純明快、20代女性の人口、日本はおよそ613万人、中国はおよそ8,390万人。約13.7倍の差があります。中国コスメは盛り上がっているとはいえ、中国市場でもまだまだ発展途上。その中で、わざわざマーケット規模が13.7倍も小さいマーケットに対して、注力するでしょうか?しませんよね。まずは本体である中国マーケットに注力するのは経営判断として正しいでしょう。


中国の化粧品ブランドが日本進出するタイミング

とはいえ、そこはビジネススピードが速い中国のこと。中国市場をあっという間に攻略して、日本に進出してくるブランドも近い将来出てきてもおかしくありません。そして、ここからは完全に個人的な考えですが、日本人の今の20歳前後から下の年代は、「中国=日本より下」という先入観はないため、違和感なく中国ブランドを手にできるでしょう。このマーケット層が可処分所得が上がってきた時、中国の化粧品ブランドが日本に進出してくる絶好のタイミングになりそうな気がします。実際に「チャイボーグ」なんていう言葉が出てきて、一部では流行っているようですし。※「チャイボーグ」についてはまた別の機会にお話させて下さい。

現場からは以上です!


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