この時期の就活生は「思想家レッドオーシャン」から抜け出すべき
「わかっている」と「実行できる」は違う
この言葉、僕が内定先の社員さんから勧められた本に書いてあったのですが(後から見たら割とネットに書いてあった)、就活時にこの言葉に出会えていたら、もう少し有意義な就活を送れていたのかなーと思ったりします。
というのは、最近特に20卒の子とお話すると、「思想家」の方が多いと思うのです。ちなみにこの場合の思想家の定義は、「ある程度わかっている人」とします。
具体的には、「AIに負けないようにクリエイティブな思考が必要だ!」であったり、「圧倒的成長をしたい!」であったり、「あの企業の事業はあんまり良くないんだよなあ」と、ある程度企業や社会についてわかっている、という感じです。
とはいえども就活は「思想家」でなんとかなる世界ですので、もちろん悪いことではないですし、「思想家」になっているだけでもある程度内定もらえる(もちろんその思想を伝えないとダメですが)と思います。
事実として就活時にやることを列挙すると、自己分析、事業分析、将来の夢、志望動機、などなど。ご覧の通り「思想家になりましょう」と言われているようなものです。
しかしやはり3年生の、サマーインターンが終わって、そろそろベンチャーの本選考に応募する学生同士の戦いとなると、そもそも戦う母集団が思想家まみれになりますので、ある程度社会について理解していたり、最新のテクノロジー動向や、ベストセラーになった本の概要を知ってて普通じゃない?という世界になっていると僕は思います。
ゆえにこの母集団での勝負の場合は、「思想家」=「他と違う就活生」と慢心するのは少し危険だと思います。言葉遊びみたいになりますが、他と違う人達だけで集まったら、違くないので。
特に最近よくいるなーと思うのが、NewsPicks(以下、NP)でよく特集される有名人のオンラインサロンに入ったり、NPの著名人が書いた本を数冊読んだだけで満足してしまう人です。
というよりかは、就活生の周りには、学生同士の勉強会の招待であったり、1日完結のサマーインターン、キャリアにまつわる読みやすい本など、「思想家」がたくさん生まれる環境であるので、致し方ないことなのかもしれません。
繰り返しになりますが、少なくともNP関連の本を読んでいたり、少しでも社会について語れる「思想家」になっているのはOK。けどそこからさらに、その「思想」をもとに、どう実行に移せたかまで進めるのはごく一部だなーと思います。
かく言う自分もそうでした。サマーインターンが終わった当初は、「圧倒的成長をしたい!」「裁量権持ちたい!」「厳しい環境で働きたい!」などとドヤ顔で語る典型的な「思想家」でした。
しかしその時新しく始めた営業の長期インターンで、いざ目の前に大量のテレアポの営業リストという「裁量権」や「成長の機会」を持つと、ガチャ切りかやら契約にまで繋がらないやら、、、
その時に、「あ、いくらでも圧倒的成長って言えるのは簡単だったな、、、」と「思想家」であった自分に気づき、サマーインターンなどである程度ファシリテーターをこなせた自分のプライドがものの見事に崩され、そこから再度「実行」が伴った志望動機や将来の目標を立てようと決めました。この経験が今となっては正解だったのかはわかりませんが、、、笑
話を思想家に戻し、なぜ記事のタイトルに「この時期」などと書いたかと言うと、正直4年生になると、もう選考まで「実行者」になる時間がない可能性もあるからなんですよね(中には内定者インターンをして思想家の脱却をする人もいますが)。
いい意味でプライドが崩れたり、実行から学んだことを面接で伝えるストーリーに変える時間がまだまだあるのが、この時期の3年生だと思います。なので「この時期」という示唆的なタイトルにしました。
ですので、ちょっとサマーインターンの事業立案インターンやビジネス書をちょっと読んだだけで社会について語っている20卒以下の人は、もちろんそのまま就活を進めてもOKですが、自分が思っている以上にレッドオーシャンに飛び込んでいるという自覚はすべきだと思います。
誤解しないで欲しいのは、無理矢理自分の時間削ってまで長期インターンなどに参加して行動しまくって疲弊しろ!と言っているわけではないです。大切なのは、思っている以上にレッドオーシャンだということを自覚しているか、しないか、です。ここは割と大切だと思ってます。
そのまま精神的に余裕を持ちながら思想家のままで行くのか、そこから多少プライドを崩しながらも「実行者ブルーオーシャン」へと行くか行かないかは、貴方様に委ねます。
もしかしたら、ルール廃止に伴い、「実行者レッドオーシャン」になるのも時間の問題であったりして、、、
あ、「こうやってnoteに書いている時点でお前は思想家だろ!」ってツッコミは、自覚していることなのでご容赦ください。。。。
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