新作102点、横尾忠則展にド肝を抜かれる!
楽しみにしていた展覧会へ行くために、
上野駅で下車。
上野公園の銀杏並木は、今が見ごろ!!
真っ青な空に映える、銀杏が美しい!
でも・・・銀杏って、
お父さんの靴下のニオイがする(笑)
父のことを
ふと思い出したのは、今日が命日だから
かもしれない。
目的地は、
東京国立博物館 表慶館
横尾忠則 寒山拾得展
《会期:2023年9月12日-12月3日》
入口前にある郵便ポストに目が留まる。
和柄アート??
最近デザインされたポストが
ご当地に増えてきた気がする。
場内を左手へ進むと
表慶館が見えてくる。
実は、ここへ入るのは今日が初めて!
入口に二頭のライオン像がある。
勇ましいというより、
入歯が取れて、喋りにくそうなお爺さん
みたいに見えてしまう(笑)
でも、東京国立博物館に設置されてるということは
有名な銅像なのかもしれないが。。。
う~ん、もう一頭も、
やっぱり入歯のとれたライオンに見えて仕方ない(笑)
脇見に時間をとられながら、
ようやく横尾展に到着。
楽しみにしていた、展覧会。
最終日にギリギリ来た。
横尾さんの展覧会は、
絵画を見る楽しみと、
グッズを見る楽しみ、
この両方がある。
そこで早速、ミュージアムショップへ。
この靴下、可愛い!!!
いきなりテンションが上がり、
展覧会へ行くのを忘れそう(笑)
まずは、最近出た本を2冊購入。
横尾さん、絵だけでなく、
なにげに言葉も深い。
横尾忠則の寒山拾得
展覧会場は自由に見学できるように、
順路の矢印がない。
ので、自由に見て回る。
撮影も自由。
今回の展覧会は、新作ばかりの102展を展示。
87歳になる横尾さん、
なんと1年半で、102枚を描き上げたとのこと。
途中、心筋梗塞にも見舞われたそうで
この大業を成しえる精神力、
やはりただものではない!
これまでの作風とは、ちょっと違う雰囲気。
怖い絵は少なく、わりとポップな雰囲気なのだが、
いつものように横尾さんの絵画を見ると
だんだん疲れてくる。
いや、憑かれる、と言うべきか(笑)
絵画から、横尾さんのエネルギーが
ほとばしるせいだろうか?
今回は、頭痛までしてくる。。。
頭痛で苦しんでも、
それでも、横尾さんの絵画に惹かれる私がいる。
やっぱり、憑りつかれているのだろう(笑)
これは、マネの《草上の昼食》風?
これは、『ニューシネマ・パラダイス』風?
特に何も説明はないが、
いろいろ考えさせられる。
どの作品も自由に筆を走らせ、
固定概念にとらわれず
横尾スタイルで表現している。
それも、横尾ファンになった理由の一つ。
躍動感もスゴイ!
とても、87歳とは思えない!
横尾さんの偉大さ、キャラクターを知らない人が
これらの絵を見たら、どう思うのだろう??
今度、大学で講義をする際に
学生に聞いてみようかな?
「これは、素晴らしい!!!」
とは思わない気がするけど(笑)
そもそも私も、
横尾さんを知ったのは、ほんの2年前のこと。
実は、森村泰昌さんの展覧会だと思い込んで行ったら、
GENKYO 横尾忠則
原郷から幻境へ、そして現況は?
2021年7月17日(土)- 10月17日(日)
だった!
つまり、人違いである(笑)
おかしな出会いだったが、
1つ1つ見ていくうちに
すっかり横尾さんに
憑りつかれてしまった!
それからは、横尾グッズを集めたり
書籍を読んだりと、横尾さんの大ファンになっている。
正しくは、横尾さんの絵画が好き!というより、
横尾さん自身のキャラが好き。
考え方や、発言が自由でユニーク!
私も、固定概念にとらわれない生き方を見習いたい。
残念ながら、まだまだ遠い現実。。。
最近、横尾さんのファッションは、
黒のボーダーシャツ姿が多い感じがする。
ピカソも、アンディ・ウォーホルも
ボーダーシャツがトレードマーク。
世界的なアーティストは、
ボーダーシャツを好むのか??
私の尊敬する、ちょっと変わった先生(美容師さん)も、
ボーダーシャツがトレードマークだし。
私もボーダーシャツを探してみよう!!
もしかすると、芸術の神様が舞い降りるかも?!
ついヨコシマな考えをしてしまう(笑)
この格調ある、表慶館と横尾さんの絵画の
バランス感も面白い。
今回は、大型の絵画が多く
心筋梗塞後の製作は、さぞ大変だったと予想される。
横尾さんの展覧会への想いも伝わる。
キュビズムの作品も多く、
トイレットペーパーや、便器など
デュシャンを思わせる作品もあり
思わず怖い絵画も、クスっと笑える。
終盤は、ポップな絵画も多くなり
少しホっとする。
これまでの作風とは違い、
可愛い!
横尾さんの新しい一面を
垣間見た気がする。
実は、横尾ファンになりすぎて、
イッセイミヤケとコラボした、
このパンツまで購入してしまった(笑)
横尾展に横尾ファッションで行く私(笑)
ちなみに来場者も、個性的な方が多く
いかにも、アーティストっぽい方もチラホラ。。。
絵画と、お客さんの両方を観察して
楽しめる展覧会。
最後に、横尾ジョークがさく裂したこの一枚。
エドガー・アラン・ポー、
江戸川乱歩、
あと、ランボー?
「乱暴者」というのもあったり(笑)
最後の最後まで、ファンを飽きさせない展覧会だった。
そして今回も、すっかり憑かれてしまい、
いまだ頭痛が収まらず。。。
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