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厄介な略語(スペイン語編)

医薬文書の中でも特に、診断書を翻訳しているとかなりの頻度で略語に遭遇します。厄介なのは、スペイン語の略語と英語の略語が混ざっていること。

たとえば今やすっかり有名になったPCR(Polymerase Chain Reaction)検査。スペイン語だとReacción en Cadena de la PolimerasaなのでRCPになるかと思いきや、英語の略語PCRを使っているケースが多いよう。ところが臨床検査によく出てくるC反応性タンパク(C-reactive protein)もPCRで、こちらはスペイン語のProteína C Reactivaを略したもの。

なので、わからない略語に遭遇すると、スペイン語ではなくて英語を略している可能性も考慮して調べなければならないという。トホホ。

たまに略語が羅列されていて暗号解読みたいになることもありますが、そんなときにお役立ちのサイトがこちら↓

http://diccionario.sedom.es/

かなり広範囲に医学用語の略語をカバーしていて、たとえば先ほどの「PCR」だけでも4つの意味が記載されています。もちろんここに書かれていない5つ目の意味がある可能性もあるので、裏取りしながら文脈に合った訳語を選ばなければなりませんが、うまく使えばとても便利なサイトだと思います。

*上の写真は造幣局の桜。「なんかバラみたい」と思ったら、桜ってバラ科なんですね。知らなかった~。

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