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スペイン語とのおつきあい②     翻訳者になるまで

子育て中のある日、新聞で医薬翻訳講座の広告を見つけました。講座自体は英日だけど、指導してくださる先生が多言語翻訳をされている方。「英語で翻訳の基礎を勉強するのがスペイン語翻訳を仕事にする近道かもしれない」と思い、ものは試しと受講してみることにしました。それまで医薬翻訳なんて考えたこともなかったけど、やってみると意外と相性がいいような感じがしました。なので、これは腰を据えて勉強しようと思い、とりあえず本代(医学書は高い!)を稼ぐため、娘を保育園に預けてデータ入力のパートも開始。

翻訳の勉強を始めて2年ぐらいたった頃、スペイン語の医薬翻訳を受注する機会がめぐってきました。英日翻訳の勉強で忙しくてほとんど縁が切れていたスペイン語と、この頃からまたぼちぼち復縁していきます。ところが、このまま一気に独立するかと思っていた矢先に、次女の妊娠が判明。ここでまたペースダウンすることになりました。

夏に次女を出産して、秋頃から翻訳の仕事をぽつりぽつりと再開。翌年4月には、次女を保育園の0歳児クラスに入れることができたため、トライアルを受けて取引先を増やしていきました。メインはやはり英語で、スペイン語の案件は月に数件あるかないか。とはいえ、スペイン語の仕事が完全に途切れてしまうことはなく、スペイン語翻訳者という肩書に偽りなし。なんとか20年ほど続けることができたので、まあよしとしましょう。

*街歩き大好きなのですが、なかなかコロナ前のように気軽に出かけられなくなってしまいました。気分だけでもということで、過去に撮ったお気に入り写真をアップします。上の写真は生國魂神社(大阪)の織田作之助像。

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