【小鼓のまめ知識】五人囃子
はじめに
初めてのnoteからはや3週間。
あっという間に日々は過ぎていきます。
拙い文章ながら、たくさんの方に読んでいただいて嬉しい限りです。有難うございます。
さて、noteを始めたきっかけの一つに、
もっともっとたくさんの方に
小鼓を知っていただきたいという思いがありました。
といわれても、あまり馴染みがないよと思われる方も多いかも知れませんね、、、(負けるな、自分)
今回は、実はみなさんの身近に存在していた小鼓のお話。
「うれしいひなまつり」
みなさん、ひな祭りのこの歌は知ってますよね?
日本人なら知らないひとがいないのではないかと思うくらい有名なこの歌「うれしいひなまつり」
この歌詞に出てくる五人囃子の楽器の一つが、
小鼓なのです。
「五人囃子は能楽師」
最近はひな人形の段飾りをしているご家庭は、
少なくなってきているかも知れません。かく言う私の実家もお内裏様とお雛様しかおりませんでした、、、
私は段飾りがとても好きで、毎年デパートなどで開催されるひな人形の展示はついつい足を運んでしまいます。
段飾りの三段目にいるのが五人囃子。
五人囃子は能楽師です。
(公家文化の京都は、雅楽の楽人を飾るということもあるそうです。)
こちらでひな人形の写真がなかったので、
チラシなどでいつもお世話になっている
能楽イラスト+++ さんから
可愛い五人囃子のイラストをお借りしました👆
では、あらためて五人をご紹介。
右から順番に見ていきましょう!
◉シテ方
シテ方は、能楽の舞台で主役を演じて舞を舞ったり謡(うたい)をうたう担当です。
◉笛方
能管(のうかん)と呼ばれる笛を吹きます。
◉小鼓方
小鼓は、左手で持って右肩にのせ、右手で打ちます。柔らかい音が特徴的。
◉大鼓方
大鼓は、演奏する前に2時間ほど革を焙じて締め上げるため、とても高い音が鳴ります。
◉太鼓方
太鼓だけが、唯一バチを持って打ちます。
この5人がそろって、五人囃子です。
この順番に並ぶことが決まっています。
お能は形式美が大事。
順番が入れ替わることはありません。
この並び、ぜひ覚えてほしいです🙇♀️
でもこんなのすぐには覚えられないよ!と思ったそこのあなた!
、、、、、、、ごもっともです。
ご安心ください。良い覚え方があります。
それが、こちら👇
音が出る場所にご注目。
謡は、口から。
笛は、口元から。
小鼓は、肩から。
大鼓は、腰から。
太鼓は、膝前から。
右から左に行くに従って、
音が出る場所が段々下がっていきます。
これを頭にいれておくと、覚えやすいです。
この五人囃子の並び方、デパート等で見てみると、結構間違っている時があります。並び順をこっそり直しに行くのも、私の毎年の大切な習慣になっています。
みなさんも見つけたら、そっと直してあげてください。
最後に
毎年時期になると街中に流れてくる
「うれしいひなまつり」
その歌の中に、実は小鼓は存在していました。
でも五人囃子と言っているのに、
歌詞に入っているのは、笛、太鼓のみ。
小鼓方としてはちょっと納得いかないので、
我が家では、、、
🎵ご〜にんばやしの
ふえと小鼓と大鼓とたいこ〜
と、半ば強引に歌詞に入れ込んで歌っています。でもリズムは崩したくはないので、太字部分をとても早口で歌います。
ぜひみなさんも、口に出して歌ってみてください😊
そして、太字部分を早く歌えば歌う程子どもたちにウケます。うちの4歳児は毎回大爆笑です。
(えっ、ウケてるの、うちの子だけ⁉️
だったらごめんなさい🙇♀️)
一つ気をつけなくてはいけないのは、原曲を知らない状態で歌いすぎるとそのまま覚える危険性があります😅そこだけはくれぐれもご注意を。
そうして
何回か歌っていると、、、
ほら、もう楽器の並び順、おぼえられましたよね😊👍
今回は、五人囃子について書いてみました。
少し小鼓を身近に感じていただけたでしょうか?
これからも【小鼓のまめ知識】と題して小鼓のお話をしていきたいと思っています。
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《今回使わせていただいたイラストについて》
能楽イラスト+++さんでは、お能・狂言のキャラクターのみならず、LINEスタンプ、ぬりえなど可愛い能楽のイラストがたくさんあります。
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