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父の体験記 その6 第五話 車の荷台からあやうく子供を落としそうになった事

あれは私が三十四才頃の師走の出来事でした。

家内の実家奈良から大阪への帰り道の出来事でした。場所は国道一六三号線 門真の二階堂に差しかかった所でした。

夕方五時頃の事で有りました。助手席に家内が乗っていて後部座席に三才の長男が乗って居ました。車はワゴンタイプの車で少しばかり荷物を積んでいました。

三才くらいの子供と言えばなにかにつけて興味を持つ年ころでしてあっち こっちと何も恐れず、また所構わず触る事に専念していました。

それがなんと予期せぬ事にドアーの開閉用レバーを引いてしまったものだからドアーが開き 荷物が落ちてしまいました。

ドアーの開閉方式は前後スライド方式であったものですから、ドアーは後ろヘスルスルと 流れる様に開いてしまって、危うく子供が外へ落ちる所でした。私もまさかの事でびっくりした。

夕方の渋滞中が幸いしスピードが時速十キロ前後であった。その渋滞に救われた。

若し速度が三十キロか四十キロも出ている時でしたら 荷物と共に子供も外に放り出されていたら取り返しのつかない大事故になる所でした。

これは偏(ひとえ)に親の不注意以外の何ものでもありません。

この種のドアー事故で死亡したと言う記事を新聞で読んだ記憶が有ります。

それは確か野球部員が練習試合の為移動中高速道路上での事故でありました。

こんな事故もあります。
世の運転中のお父さん、充分注意して運転して下さい。

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