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さようなら、人材育成
「教育とはfuture pullingである」
大学時代、教育工学の教授から聞いた言葉です。
まだ見えない将来に向かって、人を育てていくということ。
社会人に対する人材育成でも、
「会社の将来のあるべき像」を考え、
「必要な人材像」を考え、
「そのために必要な育成」を決めていきます。
今まさに真っただ中にいるのですが、頓挫につぐ頓挫に心折れる日々です。
最近、会社の経営方針が大きく変わり、経営がめざす「あるべき像」と現実のギャップが、サウナと水風呂ぐらいの温度差です。
人材開発部はその間を行ったり来たりしていますが、サウナと違って全く整いません。のぼせて、冷えて、風邪をひきます。
経営がいくつかの別会社から来ていることもあり、それぞれが、別の色眼鏡で会社を見ています。彼らは彼らのバイアスの中でものをいうので、どういう色眼鏡をかけてるのかを見極めて、話をしていく必要があります。
同じ青空を見ているつもりでも、目に映る景色は違うのです。
いやあ、これがなかなか大変です。みなさん、正しいことをおっしゃっていますし、会社をよくしたいという情熱は同じなのです。
ただ、引っ張っていきたい未来が少しずつずれていて、さらに引っ張っていくスピードと方法が違う。そこをコントロールしてこそなのですが、日々力不足を感じております。
そもそも、世の中はどこに向かっているのでしょうか?
目指すべき未来はどんな色なのでしょうか?
今、未来を手探りで探す会社がほとんどだと思います。
そんな不安定な中、会社としてできる人材育成は、教育を個人の手に戻して、学ぶための時間といくばくかの資金を支援することぐらいかと思います。
そうなってくると会社としてすべき教育は、
・会社のミッションと個人の役割を伝える
・働きやすい職場環境をつくる(スタンダードな対人スキル、レジリエンスなど)
・コミュニケーションの場をつくる
ぐらいではないかと思います。
そんなことを考えていたら、ふと、
「私が目指している未来は、会社が人材育成しなくてもよい会社だな」と気づきました。上で書いたようなことは全て、現場に根付けば人材開発部が介入する必要はなくなり、私は晴れて社内失業します。自分が入る墓を自分で掘ろうとしているのですね。それはそれで、終末的でステキ。
一本目のnote、こんなタイトルで始めてしまいました。いいのだろうか。
将来社内失業をしたとしても、人材育成、人材開発は私のライフワークですので、ゆるやかに情報発信していければと思います。
よろしければ、お付き合いください。