「じりつ」しているから、仲間の存在が生きる
山の日
月曜日です。本日8月10日は「山の日」で祝日。これっていつから?
2016年制定で本来は8月11日なんですね。2020年は、東京五輪・パラリンピック特措法により8月10日(月)になっているとのこと。「山の日」は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことが趣旨のようです。
我が家はエアコンなしで暮らしていますが、山からの涼しい風に助けられ、日々恩恵にあずかっています。山のみどりよ、ありがとう。
プロティアンキャリアは自律的なキャリア
はい、プロティアンキャリアの話です。プロティアンというと「変幻自在」という「変化」ばかりが注目されがちですが、一番の肝は「じりつ」です。
また、「じりつ」には「自立」と「自律」のふたつがありますが、どのような違いがあるのでしょうか。
自立:自分以外のものの助けなしで、または支配を受けずに、自分の力で物事をやって行くこと。
自律:自分の立てた規律に従って自らの行いを規制すること
プロティアンキャリアで重要な「じりつ」は「自律」であり、自己コントロールを指します。プロティアンキャリアでは、キャリア形成の主体は「会社」や「他者」ではなく「自分自身」にあります。
自律的なキャリアだからこそのアイデンティティ
理江さんのプロティアンキャリアが、アイデンティティへの気づきから生まれたことは以前お伝えしたとおりです。
自分のアイデンティティをみつめ、キャリアを「自ら選ぶ」ことがスタートです。
他者のモノサシは要りません。プロティアンキャリアでは、成功や失敗の評価は自身が自分の基準ですればよく、他者からの評価(たとえば、平均年収など)は不要です。
他者のモノサシは不要だが、仲間は必要
ここでひとつ注意点があります。他者のモノサシが不要だからといって、他者との関わりを絶ってはいけません。
ダグラス・T・ホール教授はプロティアンキャリアにおける「心理的成功」を個人のものと定義しましたが、同時に、心理的成功に関して関係性アプローチという考え方も提唱しました。
プロティアンキャリアにおいて、個人の心理的成功を手にするためには、状況に応じて、変幻自在に周囲との関係性を捉えなおす、柔軟かつ継続的なアプローチ必要です。
つまり、他者との関係性の中にいる自分自身をみつめ、変化をしていくのです。
たとえば、理江さんのケースでは、結婚後最初の赴任地で「自分の仕事がほしい」というアイデンティティに目覚め活動を開始。ラジオ局の冠番組を持たせてもらいました。しかし、数年後、ご主人がまた転勤になります。でも、その時には「新天地で同じことをすればいい」と全く平気だったそうです。
そして、目論見通り新たな赴任地でも、地元のラジオ局に履歴書を持ち込んで即、職を得ました。
しかし、その後の赴任地で、彼女は気づきます。
「同じアナウンサーでも年齢に応じた落ち着いた仕事は地元の人ががっつり固めている。同じ方法がいつまでも使えるわけじゃない。アラフォー以降も自分らしく働けるよう別の仕事を見つけよう!」
そして、新しい人間関係に飛び込んで、全く別の仕事を自分のものとしていったのです。
理江さんは、アナウンサーという業界の中での自分自身の価値を見つめなおし、新たな人間関係を求めて、その中で自分にできる自分なりの仕事を作ることに移行しました。この具体的な話はまた次週に…。お楽しみに♡
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