大学の対面授業について、キャリア資本から考えてみた
月曜日はまだ2時間弱ある(笑)
最近、諸々と忙しく、記事を書く時間を捻出するのが超厳しい。仕事だけでなく、家事に家族・愛猫のお世話…そして、地域の大問題へのささやかな抵抗など、とにかく時間が足りません。でも、頑張って月曜日じゅうにアップします!読んでくださりありがとうございます。
文部科学大臣記者会見
先週末、文部科学大臣が「対面授業が半数未満の大学名を公表する」と記者会見で発表しました。
気温が下がり、欧州では深刻な第二波が起きている最中でのこの発表。ちょうど勤務している非常勤先(6月から基本的に全ての授業が対面)でも、感染者が確認されたという報告を受けたところだったので、驚きをもって拝見しました。
感染のリスクは、冬に向かってますます大きくなっていくでしょう。また、何よりも新型コロナウイルス感染症の全貌がわからない以上、ある程度のリスク管理は必要ではないか、と個人的には考えています。
大学1年生の嘆き
こちらの漫画も非常に話題になりました。
こちらの学生さんの嘆きは…
「同級生の顔も知らない」「ひとりきり」
「初めてつかうパソコン、ソフトに一日中格闘する日々。相談できる友達や先輩もいない」
本当に大変だろうと、想像します。寂しいよね、こまってるよね。
彼女の気持ちはよくわかります。
キャリア資本からみた「大学」への期待
で、大学の対面授業についてキャリア資本から考えてみました。
何度も繰り返しになりますが、キャリア資本はこの3つです。
(1)ビジネス資本:スキル、語学、プログラミング、資格、学歴、職歴などの資本
(2)社会関係資本:職場、友人、地域などでの持続的なネットワークによる資本
(3)経済資本:金銭、資産、財産、株式、不動産などの経済的な資本
当たり前だと思いますが「勉学を修め学位を取得する」という点から、大学とは(1)ビジネス資本を得る場所だといえるでしょう。
しかし、コロナ禍でオンライン授業となったことから、
大学という場は、(2)社会関係資本の獲得が非常に期待される場でもある、もしかしたら、人々は(1)ビジネス資本よりも(2)社会関係資本を期待して、大学進学をしているのではないか
ということがみえてきました。
なぜ大学はオンライン授業にすぐに切り替えたのか?
それは、感染が拡大するなかでも(1)ビジネス資本である「学位」の取得条件が欠けることを防ぐためだったと思います。端的にいえば「休講」を回避して単位を出すための処置だったのです。
大学はそこに注力した結果、多くの大学では今のようなオンライン授業の態勢になりました。
しかし、実際に人々が大学に求めているものとして(2)社会関係資本が大きいこと、さらに、大学生が(2)社会関係資本を得ること自体についても大学側が責任を持つべきだと思われていることが明らかになったと、私は感じています。
皆さんはどう思われますか。
これから感染拡大していく中、誰がどのように工夫することで、大学生が(2)社会関係資本を得やすくなるのか。
大学生活というライフキャリアのオーナーシップホルダー(主体者)はいったい誰なのか。
こんな課題がみえてきたと思います。
プロティアン的にはどうなんでしょうね。次週に続きます…。