加賀野さんのコミケと戦国三好の話
2024年12月に参加したコミックマーケット105(C105)を漫画に。感動的すぎて、感動はやはり残しておかないとという。
さて、三好の話に移ります。
今回、10月に参加した関西コミティアで殆どの頒布物がなくなり、コミケに受かった時には再販を考えなくてはいけなく、今まで出した本で再販を再考。
畿内出口は初版部数を絞ったために再販、勝瑞へようこそは阿波三好を知るための一冊として、三好長慶以外の戦国三好として再販を考えました。
いつも夫にスペースを手伝ってもらうのですが、「ペーパーこれだけで足りるのか?あと10部は足した方が?」という意見があり「去年のスペースを訪れる人の数値から30%ほど減らした」と説明。
のちのち後悔しました。やっぱり事前にサークルチェックをしている夫は間違いなかった…
まさか14時前までに自分の本が完売するなんて思っていない事で慌てて「完売しました」という付箋を貼る事に、他のサークルさんに比べたらなんてことはない弱々戦国三好サークルなのに。
実は今回も「新三好長慶ものがたり」や「長慶クロニクル」と言った三好関連の書籍を取り扱ってみました。レア感出すためなのです。
大河ドラマという枠になると、毎回SNSの反応見ると得られるものはあるのですが、正直に言えば色々な方が入り混じるとイメージがつきやすくなってしまうというのが一番危惧している部分です。
三好長慶の兄弟は必ずしも長慶に従順とは言えず仲違いをする場面や独自行動があったというのをどういうふうに描くか(書くか)がポイントになると思います。
その中で義晴や義輝に近しい幕府奉公衆を作り上げるという箇所が存在します。
なぜ義輝は三好長慶ではなく細川晴元と結ぶ事を選択したか?
反三好派はどのように義輝へ作用させたか、それを踏まえて親三好派はどのような対策をとったか?
とか実は奥深いのですが、三好からみて幕府はどのように映るか?も重要になると考えています。
松永久秀は忠臣という説を重視すれば、長慶の死後の話(永禄の変、三好宗家内分裂)を書くと、松永久秀に対して疑念が深くなるし、必ずしもそうではないという部分が出てくるので、書かない方はいいなとも思いますし、いわゆる松永久秀も主人公格(ダブル主人公やバディもの)にするかという部分があると、すでにある既存のイメージと刷新されたイメージ(今村翔吾先生「じんかん」など)をどうするか?などがあるかと思う以上に、久秀に関しては右筆になるまでの経緯がやや不明瞭なままなのでどうして三好家に仕える事になったか?というようなスタートアップの問題が発生するかなと踏んでいます。
一方、義輝のイメージですが大河ドラマ「麒麟がくる」でつけられたイメージが顕著に出ているわけでして、他にもみたのですが一貫して「悲劇の将軍」として書かれているのが特徴ですが、三好から見れば、何度も繰り返される将軍家とのバトル(和睦も義輝側から破棄した事もあり)があります。
そんな悲劇の将軍イメージからだと幼少期の頃であり、周りに左右されたかもしれませんが、ある奉公衆だけを贔屓にして、他に意見を踏襲できなかったとすれば自分で招いた事態の収集に他の大名に支えてもらおうと画策したと個人的に映り、やはりこれについては既存イメージを大きく左右されるかなと思います。幼少期からいきなりにしても、当初は大御所政治で、14歳で父・義晴が亡くなってから、反三好奉公衆が細川晴元と組んで、三好の排他を画策したかもしれませんし、晴元が逆にチャンスだと思ったかもしれません。
なんにせよ敵対する側に将軍が着いていたとすれば、そのイメージをどのように書くのかは難しい箇所ではあります。
個人的な本音だとどんな形であれ戦国三好が期待されるというのはとても嬉しい事だしモチベーションになると私は思っています。
という事で、今年も戦国三好漫画を描いていき、戦国三好をちょっとクスッとしながら物理学して楽しく広めていければなと思います。
お読みいただきありがとうございました♪