あたたかい気持ちになれる仕事をしたい
これからいろんな仕事や活動をしていくうえで
「周りにすごいと言われてうれしい!」といった承認欲求や、「数値的な目標を達成できた」満足感だけではなく、
「この仕事ができて本当によかったなあ…!」とあたたかい気持ちになれるような活動をしていきたいと思っています。
この願いを実現するために、自分のエネルギーの源泉を振り返ってみました。
エネルギーの源泉とは…
誰に認められなかったとしても、心の底からやってよかったと思え、幸福を感じられる要素
だと私は理解しています。
エネルギーの源泉が分かれば、自分の軸が定まり、志や使命に気づけるそう。
私自身も、過去を振り返りエネルギーの源泉を自分なりに言語化することで、「これがずっと望んでいたことなのかもしれない…!」と自分を知るきっかけになりました。今日はその言語化をここで晒したいと思います。
きっと「あたたかい気持ち」で仕事/活動をしたいと思っている人はたくさんいると思います。
私の言語化がひとつの具体例として、参考になったらうれしいです。
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「本当にやってよかったなあ」と心から思えたできごと。
それは祖母が大きな手術をしてから、日に日にボケてしまっていたときでした。
笑いも泣きもせずうつろな祖母の表情に、小さいころからずっとそばにいてくれた祖母が変わってしまったような気がして、どうしたらいいのか分からず途方に暮れていました。
でもある日、椅子に座っている祖母のすぐ近くで、妹と私で会話をしたんです。互いの容姿レベルがどれくらいか、というどうでもよすぎる会話でした。
私 「おばあちゃんが、〇〇(妹)の顔を普通だって言ってたよ。ねえおばあちゃん」
祖母「うん」
妹 「じゃあお姉ちゃんは?」
祖母「…普通。」
私 「おい」(ふざけて笑いながら妹をバシッと叩く)
そしたら祖母が笑ったんです。本当に心の底から楽しそうに。
祖母が笑ったことにハッと気づいた私は、嬉しくて、でも素直によろこべなくて、思わず下を向いて「よかった…!」という気持ちと泣きたいような気持ちとでいっぱいでした。
祖母のそばにい続けて、他愛のない会話をして、「おばあちゃん」と声をかけて本当によかったなあって。あのときの笑顔を思い出すとじんわりと温かい気持ちになります。祖母が笑顔でいてくれるだけで私は嬉しかったし、愛情深く接してくれる祖母は本当に大切な人でした。
祖母は若いころ、とても古い価値観の家に嫁ぎました。夫の家族と同居し、家のことはほぼすべて祖母が担う。義両親や義姉妹のごはんをつくっても、祖母だけ同じ食卓で食べられない。
だからかは分かりませんが、いろんなことを我慢して自分を抑えて生きる人でした。余命数日と言われるまで病院にも行かずずっと痛みを我慢していたし、どれだけ病状が悪化しても「救急車は近隣の人に気づかれちゃうから呼ばないで」と言ったほど。
そんな様子を見て、「古い価値観も、自分が我慢すればという考え方も、まちがってる」とは思いながらも、自分で自分を縛って生きてしまうのは私もよく分かるのです。
学生のときに経験したいじめ、悪口や批判を受けたことから、私自身も人間関係にトラウマを抱えていました。また批判されたら嫌われたらどうしようと、「べき思考」で自分を縛ったり、人との間に壁をつくってしまうのです。
でもだからこそ、自分を否定し自信を失い我慢して生きている人を見ると、その苦しさがよく分かります。と同時に「どうか自分を抑えないで」と伝えたくなります。少しでもいいから苦しさから解放され、心の底から笑える瞬間があってほしいなと思うのです。
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今の私は、信頼できる友だちと夫に助けられながら、少しずつトラウマに向き合っています。まだ人と関わることは怖いけど、周りの人を信頼し感謝し、自分も相手もハッピーな関係性を築けるようになりたい、変わりたい、ともがいています。
留学や旅行を通して海外文化に触れられたことも、私を後押ししてくれました。
だから、これまでの経験や、夫と海外文化から気づかせてもらったことを発信することで、私や祖母と同じように苦しんでいる人の力になりたい。彼らが笑っている瞬間に一緒に立ち会えたら、どれだけ幸せだろう。
そう思っています。
「困難を一緒にのりこえること」
「相手の笑顔を見ること」
これが私のエネルギーの源泉です。