個人行動が得意。では人と一緒だと?
常々、不思議に思っていることがあった。
勉強やひとり旅など「自分だけで完結するもの」はどんどん動けるのに、人と関わることになると一気に動けなくなるのはなぜなのか。
もう本当にちがうのだ。さっきまであった自信はなくなるし、行動的な性格はすっかりと影をひそめてしまう。
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先日、面白いことを教えてもらった。
一流と呼ばれている人とそうでない人を研究した結果、
前者はグロースマインドセット(自分も相手も成長できるという考え方)が強い人が多く
後者はフィクストマインドセット(能力は固定化しているという考え方)が強い人が多かったそうだ。
※私の理解をもとに書いているので、詳しく知りたい方は調べてみてください。
この話を聞いたとき、人と関わることにおいて、私はフィクストマインドセットが強いんだ、とハッとした。
他者と接するとき、
「不快な気持ちにさせたらどうしよう」
「何か働きかけてもいい反応がなかったらどうしよう」
「これで役になんて立てるのかな」
そうモヤモヤ考えてしまうのは、人間関係において「私の能力は固定化されている」という考え方に支配されていることになる。はじめから傷つくのを恐れているのだ。
一方で、勉強をしているときの自分は「がんばればできるようになる」と信じているし、塾で子どもに勉強を教えていたときにも、必ず伸びると応援できていた。
「勉強どおりに結果が出なかったらどうしよう…」と思うこともあまりないから、こちらはグロースマインドセットが強いんだと思う。
だから人と関わるときも、勉強と同じようにグロースマインドセットを強くできたらいいのかなと思う。
なにか失敗したとしてもそこから反省して、正直な気持ちを伝えたり相手を思いやることで、自分を変えていけばいい。伸ばせるのだから。
一回うまくいかなかったとしても、その人との関係が終わるわけではないのだよね、本当は。
グロースマインドセットが強い分野とフィクストマインドセットが強い分野では、本当に人が変わったかのように自信も考え方もちがう。同じ私なのに、別人みたいだ。
もし「○○は行動できるのに、XXは行動できない」と悩んでいる人がいたら、このマインドセットが解決の糸口になるかもしれないと思い、紹介させていただきました。