
カメラマンに几帳面さが求められる時
写真学校での授業でのこと。
「几帳面で細かすぎるぐらいの人でないとプロとして生き残れない」
現役プロカメラマンの講師にそう言われた。
撮影に使う機材の取り扱い方が丁寧。
撮影用アンブレラ、ソフトボックスが傷んでいない。
機材の組み立てが丁寧かつ早い。
機材の発火・落下防止など安全にも気を配っている。
スタンド類の立て方、向きにも気をつけているか。
ケーブル、コード類の巻き方が綺麗か。
バックペーパー、紙類の切り方が綺麗か。
カメラマンの行動を見ていないようで
クライアントさんは見ているのだ。
写真学校を卒業する前のフォトコンペティションでの出来事。
私は朝食のイメージで食器をテーブルクロスの上に置き俯瞰(ふかん)で撮った。
フォトコンペティションの講評の際に、先生から
「クロスの端が少しだけ見切れているのが気になる」そう指摘された。
「端が見切れている」
先生からそう指摘された私は何て細かいのだろう、そう思ってしまった。
だが長年活躍する写真のプロはこんな細かいところまで見ているのだと。
カメラマンには几帳面な部分が必要なのだと…
勉強になった瞬間だった。
写真を撮ったあと、パソコン上で画像を拡大して見てみると端が見切れている、何かが写り込むことが結構ある。
◯端が見切れないように柄物の撮り方を工夫する
◯日の丸構図でひとつの物を撮る場合、端までの距離を同じにして撮影する

○印のようにこの写真の場合は左側の方が広く空きすぎている

矢印のように端の柄模様が切れやすいので撮影の仕方を工夫すること
あと2.3ミリ被写体を移動させるといい…そんな繊細な感覚も商業カメラマンには必要だと私は考える。
実際に現場で撮影をしてみてわかったこと。
細かいところに気がつく事がプロには必要なのだと。
⚪︎コード類の巻き方が雑
⚪︎機材が傷だらけ
⚪︎カメラの液晶部分が割れている、傷だらけ
⚪︎機材を乱暴に取り扱う
⚪︎火災や落下など、撮影時の不安要素を考慮せず値段だけで判断し照明機材を買う
もしも・・・
そんなカメラマンがいたら。
私は信用できない。
撮影中はお客様さまに見られている事を意識、周囲の安全に気を配り、些細なことに気がつくカメラマンを私なら選ぶだろう。


ストロボの危険性を知っておくといざという時に慌てずに済む・・・という話を書きました。
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