おデブの思考は牛にも豚にもなる
おデブたちは、
何でも都合のいいように切り取り
解釈する独自の生理的現象がある。
耳から入ったダイエット情報は、
脳が認識するまで、
いくつものおデブセンサーに感知され、
ふるいにかけられる。
「ラクに」「簡単」「するだけ」
「巻くだけ」「寝るだけ」「飲むだけ」
などのワードは無条件にそのまま脳に届くし、
少しなら食べていい → 食べていい♪
2切れまでなら食べていい → 食べていい♪
朝だけ食べていい → 食べていい!
のように、
一部は耳に入った瞬間に抹消され
意味を変えて脳に届けられるという
おデブ特有の伝達回路も備わっているのだ。
我慢できない時に
「片手一掴み程度のナッツならok」
などと間食を許可した日には、
一体いつの時代の
どこの国の大男の手なんだ?!くらいの、
量にして丼一杯分ものナッツを食べている。
他にも、
「食後すぐ寝ると牛になる」という
しつけに関する言い伝えがあるが、
消化を促す為に、逆に食後は寝た方が良い
と何処かで聞けば、食後3秒で寝る。
しかも、
おデブの食後というのは、
次の食事までの時間を指し、
そのまま3時のおやつまで寝続けるのである。
こうして今日もおデブは、
牛にも豚にもなるのだ。
今、巷で溢れている
ダイエットサプリやグッズは、
そんなおデブの思考回路をくみ取り、
あらゆるキャッチコピーで
世のおデブたちの心を惹き躍らせる。
しかも、
おデブセンサーに引っ掛からずとも
すんなり脳に届くような
なんとも都合のよい言葉を並べ立て、
おデブたちの思考をも停止させてしまう。
以前にも書いた「痩せる石鹸」 に
ハマった元おデブの私もやはり、
そんな甘い言葉に引っ掛かり
いくつかの怪しいサプリに
手を出してしまったこともある。
何万円もした巻くだけのダイエットバンドは
夫が夜中、寝ている娘に踵落としをくらい、
肋骨にヒビが入って巻いた時
くらいであろうか、役に立ったのは。
今でも次に肋骨を折った誰かの為に、
押し入れの中でじっと出番を待っている。
運動なし
食事制限なし
○○するだけ
夢のようなダイエット!
そんな言葉を信じたい気持ちは分かる。
だが、実際それで痩せた人は
あなたの身近にいるだろうか?
居ないよねー
疑わしくとも信じたい気持ちが、
何でも都合のいいように解釈して
自分を安心させているのだろう。
ダイエットから逃げたいのか?
もう余計なものに時間とお金を
費やすのは辞めよう。
とにかく一度、
汗でボトボトになるくらい体を動かすのだ。
やってみた者しかわからない、
何かウズウズする感覚を味わうはずである。
体を動かせば脳も働く。
これウソのようでホントの話。
これだけは、騙されたと思って
やってみる価値があるのだ。
Yoko
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