ITをアナログに乗り越える

実家の母が、自分のスマホで分からないことがあると、相談してくる。
ただのアプリの更新だったり、こんな機能が追加されたよというお知らせだったり。

分からないものは怖いもの!という性格なので、スマホ自体が怖いそうで、スマホに変えたことを後悔しそうな雰囲気を常に醸し出している。

その上、お正月に機種変をした。
一番最初に、兎にも角にもと、画面キャプチャを覚えさせた。
とにかく画面をキャプチャして私に送ってきて!と伝えている。

まずはこのボタンを押してみて。
その次にこうやって。
これは、こういうもので、今回の更新で見た目が変わっただけだよ。
などなど、遠隔で説明する。

そのやり取りも、母はなにがなんだかさっぱりらしく、でも、多忙な娘に少しでも迷惑はかけたくないという思いはあり、最後にまとめとして学んだことをメモ書きする。

アプリのアイコンを手書きし、これはどういうアプリなのか、注意点などもまとめる。
そして、それを写真に撮って、私に確認して完了だ。

本来、携帯電話もスマホも持たなくて良いなら持ちたくない人だが、世の中はそれではあまりにも不便で、苦手ながらもなんとか、ITを使いこなすべく、アナログ変換して自分のものにしようと奮闘しているのが母は強いなと思う。

そのメモ書きをよく見ると、アプリ説明の上の方に、

ブロッコリー 1分半

と記載があり、茹で時間も同じメモ内に入っていることに笑った。

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