緊張感と充実感と
子供がダンス系の習い事をしている。
そして、何か地域のイベントなどに出演する形式で日頃の成果を発表する。
今の教室とは別のところに通っていた頃にも発表会があった。その頃は、不思議なほどに緊張せず、ただただ舞台に立つ事を楽しんでいた。
いつもは人見知りでモジモジしがちな娘なのに、意外にも人前に立つことが得意だとは…と驚いた。
そんな娘が最近になって、嫌だな。出たくないな。と言い出した。
え??そうなの?!と驚いた。
間違うかもしれないし…と不安げな表情で訴えてきた。
そうかそうか。そう言う感覚が身についたのだなと思った。
小さい頃には、間違えてしまったらどうしようという感覚自体がなかったのだと思う。
その不安な気持ちがあるから、しっかり練習しようって思って頑張ってきたんだと思う。いっぱい頑張ってきたんだから、今日はちょっとくらい間違えても大丈夫だから、楽しく踊っておいで。
そう伝えると、あっさり分かった!と答えてくれた。
発表の場では、堂々たる姿を見せてくれた。
ニコニコ笑顔で、少し間違えたけど、楽しく元気に踊れた。
イベントは野外で行われたので、風が吹いて、空の色も見えるし。すごく気持ち良かった。と教えてくれた。
五感で気持ちよさを感じるくらい、余裕あったんだなと思いつつも、その充実感に満ちた笑顔を見られて良かった。