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頭にペンを刺したい

仕事帰りのホームで、
何でそんなタイミングなのかわからないけど、
学生時代のことで思い出し笑いをしてしまう

昨日の帰り道も、
中学校の同級生ミサワ君を思い出した。
ミサワ君は出席番号で私の一つ前。テストやらなんやかんや私の席の前に座ることが多い。彼の髪の毛は剛毛で、いつも厚みのある角刈りみたいな形になっていた。
うしろからみていると、
アクリルたわしみたいに髪の毛が絡まっている。テスト中ふと顔を上げると、黒のたわし。
触ってみたいなー
弾力性あるんかなー
鉛筆とか立つかなー
花魁のかんざしみたいにできるかもー
黒柳徹子みたいに飴ちゃんいれれるかなー
気になってテストどころやありません。

彼の後ろに座るたびに気になって気になって。

授業中のある日、
彼の横に座っていたやんちゃなナカモトが彼の頭にペンを刺したではないか!
立った!と思ったらゆっーくり傾いて落ちました。

えええ、
わたしがずっーとやってみたくて、
頭に刺してみていい?なんて聞けるはずもなくウジウジしてる間に、
ナカモトは、お前の髪の毛硬いからペン立つんちゃう?と
さらりと刺したではないか。。。

いいなー
わたしもやっていい?なんて言う勇気は無く。

あのとき、軽くノリで、頭私もやらしてーって言えばよかった~

同じことをナカモトが考えていたことにもなんか嬉しかったな~
こんなこと言ったら傷つくかなとか、
考えても何にもできなかったけど、
さらりと嫌みでも意地悪でもなくさらりとじゃれあうナカモトにも羨ましかった。

ミサワ君からしたらいい迷惑なんやろうけど、
彼は立つわけないと笑っていた。
短かったら立つかもとペンの蓋を頭に自分で挿してほらとか言ってた。

卒業して、大学生の時にコンビニのアルバイトをしていた彼に偶然会ったときは髪形そのままだった。
今もあの髪型なのかな
恋心とは違う、彼に興味があった~

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