調べものの救世主!国会図書館に持って行くと便利なもの
仕事で参考資料が欲しいときには、国会図書館をよく利用します。国会図書館って、ほんとすごいですよ……蔵書の量は半端ないし、わからないことは司書さんが教えてくれますし。(ただ、ドラァグクイーンについて調べたいんです!って年配の男性司書さんに聞いた時だけは「ドラ…??」という顔をされました。若い女性司書さんは「ドラァグクイーンですね!」と言う感じだったので、聞く相手は選ぶことも必要かも……?)
本館と新館があるし、書籍と雑誌はカウンターが違うし、通い慣れるまではめちゃめちゃ効率の悪い動きをしていたようで、スマホの万歩計が国会図書館に行くだけで8000歩くらい軽くカウントするということもありました。国会図書館ダイエット……。
今は慣れてきたので5000歩くらいにおさまるようになりました。(それでも結構な歩数ですけど)
国会図書館とは
国会図書館は日本で唯一の国立図書館であり、日本国内で出版されたすべての出版物を収集、保存している法定納本図書館です。
とにかくたくさんの出版物があり、館内PCで閲覧できるデジタル資料もめちゃくちゃ多いです。有料で複製やプリントアウトも可能です。
利用者登録をすれば誰でも無料で入ることができますが、現在は入館者数を絞るために予約が必須となっていて、予約は抽選制です。平日に限っては予約なしで入館可能な時間帯もあります。これについては最後に詳しく書きます。
感染者数の状況によって変わる可能性もあるので、国会図書館のサイトやSNSを随時チェックしてみてください。
国会図書館は東京本館と関西館がありますが、私は関西館には行ったことがないので、今回の投稿は東京本館についての話です。(システムなどはおそらく同じだと思いますが)
持って帰るのは不可。手に取って選べない本も
国会図書館には書棚で直接閲覧できる本もありますが、基本的には館内の検索システムから読みたい本を選び、借りる手続きを行ってからカウンターに受け取りに行く、というスタイルです。
これ、初めて行った時(20年近く前……。)にはめちゃくちゃ不便だなと感じたのですが、検索が簡単になった今はとても便利です。
書籍は一度に3点、雑誌は一度に10点まで借りることができますが、持って帰ることはできません。返却手続きをとれば返却した点数だけまた借りることができます。
入館にあたって
入館には利用者登録が必要です。利用者登録をすることで利用者カードがもらえて、このカードを使って入館や出版物の閲覧申し込み、複写などのサービスを受けることができます。
東京の国会図書館に初めて行くときは、まず新館で利用者カードを発行してもらってください。
カードを忘れた時の仮カード発行手続きも新館で行います。
利用者カード
このカードがないと、中で本を借りたり複写したり、という各サービスを受けることもできません。(利用者登録しなくても入館はできるようですが、その場合は書架の書籍のみ閲覧可能となるので出版物をカウンターで借りることができません)
さまざまな申し込みを館内PCで行い、手続きと受け取りをカウンターで直接行うというのが基本的な流れですが、PCを使う時もカウンターで手続きを行う時も、カードリーダーの上にカードを置かないといけないので、常にすぐ出せるようにしておくと便利です。私はリールつきのカードホルダーを利用しています。(これは後述します)
複写やプリントアウトサービス
デジタル資料はプリントアウト、書籍や雑誌は複写をすることができます。もちろん有料ですが、私は自宅で仕事をしたいので、資料の必要な部分だけ複写して持って帰ることが多いです。
PCを持ち込んで国会図書館で仕事や勉強をしている人もいるので、お金をかけたくないという人は複写せずに利用するのもありです。
今はコロナ禍で利用者数を絞っており、予約抽選に外れた人は朝イチか閉館間際にしか入れない(でも、利用者数が多い場合は入れない)ので、館内放送でもあんまり長居しないでね、とアナウンスされているので、なるべくサクッと帰った方が親切かなとは思いますね。
複写とプリントアウトはそれぞれ手続きを行うカウンターが異なります。
複写の場合
私は即日複写しか利用したことがありませんが、後日郵送というやり方も選べるようです。
まず、複写したいページにしおりを挟みます。しおりは複写カウンターに用意があります。私は10枚くらいをいつも手元にキープしています。
館内PCで複写申込書を印刷し、そこに必要事項(該当ページやページ数など)を記載します。複写の目的にチェックを入れるのを忘れずに。
複写申込書としおりを挟んだ出版物を持って、複写カウンターへ。受付の方が内容のチェックと印刷サイズの確認をしてくれます。サイズは見開きを1枚にコピーするかどうかを聞かれるくらいで、拡大縮小は不可です。
申し込みして、大体20〜30分くらいで複写が完了(これも館内PCで状況をチェックできます)します。
受取りの際にお会計です。クレジットカードは使えませんが、電子マネーは利用可能です。(チャージは不可)利用可能な電子マネーは下記の通り。
nanaco
楽天Edy
WAON
Kitaca
Suica
TOICA
manaca
ICOCA
SUGOCA
PASMO
nimoca
はやかけん
複写の注意事項
書籍の場合、本の半分を超える量の複写は不可となっており、短編集や論文集、分担執筆の書籍は短編や論文、執筆箇所ごとに半分までしか複写できません。(でも博士論文は複数の論文が1冊にまとまっている場合は1冊の半分までOKなので、少し基準が難しい……。)
雑誌の場合は、最新号は複写不可です。基本的には次の号が出ていれば複写できます。
詳しくは下記リンクをチェックしてみてください。
プリントアウトの場合
館内のPCでプリントアウトしたい資料を選んで申し込んだら、カウンターで手続きを行います。申込書などは書く必要はありませんが、カウンターで印刷範囲の確認はしましたか?と聞かれます。プリントする前にプレビューはしっかり確認しておきましょう。
プリントアウトが終わったら、利用者カードの末尾4桁で呼び出されます。(自分のカードの下4桁、覚えてなくていつもあわあわしながら確認する私)
こちらも会計して受取り。複写と同じく電子マネーが利用可能です。
持って行くべきもの、持って行くと便利なもの
国会図書館に入るにあたって必ず必要なのが、前述した利用者カードですが、それ以外にも必要なものやあると便利なものがあります。
必要なものは「利用者カード」と「100円玉」。
あると便利なものは「透明バッグもしくはB5サイズのバッグ」「カードホルダー」です。
利用者カード
ないと入館すらできないので必ず持っていきましょう。
100円玉
国会図書館内には透明バッグかB5サイズのバッグしか持ち込めません。(透明な袋は無料でもらえるので、バッグがないときはその中に貴重品などを入れます。)
そのため、荷物は基本的にコインロッカーを利用することになります。お金が戻ってくるタイプのコインロッカーですが、100円玉しか使えないので、用意しておくと入館もスムースです。
もちろん、両替機もあります。
透明バッグもしくはB5サイズのバッグ
盗難防止策だと思いますが、国会図書館にはB5より大きなサイズの不透明な入れ物は持ち込めません。
私は勘違いしてB5サイズの透明バッグを買ってしまったのですが、B5サイズなら不透明なバッグでも大丈夫です。
大きいバッグは透明なものなら持ち込みできます。
カードホルダー
いつもポケットのある服を着ているなら不要ですが、そうでないならカードホルダーがあると便利です。
利用者カードはPCの利用や手続きや受け取りの際に必要となるので、いつもすぐに取り出せるようにしておかないといけません。バッグの中に入れてしまうといちいち取り出すのが面倒なので、私はカードホルダーにリールをつけて透明バッグにくっつけています。
下記が私の国会図書館セットです。写真ではチェーンですが、これがじゃらじゃらうるさいので革紐に替えました。斜めがけにすれば両手が自由に使えるので便利です。
抽選予約について
前述したとおり、現在は入館制限のため、抽選予約となっています。平日の9時30分〜11時、16時以降の時間帯だけ予約なしでの入館が可能です。(滞在時間の制限はなし)
抽選予約は下記ページ内にある申し込みフォームから行います。毎週水曜日正午が翌週の抽選申し込み締切りです。国会図書館のサイトには「当選された方にのみ、来館希望日の前週金曜日までに、改めてメールをお送りします」と書かれていますが、私の経験上は木曜に届くことが多い気がします。
詳しくは下記ページで確認してみてください。
2020年6月1日 【重要】東京本館における抽選予約制による入館制限のお知らせ(申込みフォーム)
おまけ
国会図書館内には本館と新館、それぞれに一つずつカフェがあります。(本館にはもう一つあったようですが現在はお弁当などを自由に食べられるスペースとして開放中)
私はレトロな雰囲気の新館カフェがお気に入り(青い椅子が可愛い)ですが、ランチ営業しかやっていなくて14時に閉まってしまうのが残念。本館の方は16時までと、どちらも時短営業となっています。
上の画像は本館のカフェで食べたカツカレーです。すごく美味しいというわけではないけど、なんとなく安心する味と言えば想像がつくでしょうか。
その他、国会図書館内にはコンビニもあるのでちょっとした買い物に便利です。紙を触っていると手がカサカサになるのでハンドクリームが売られているのが地味にありがたかったです……。
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