晩婚さん 家事が苦手な夫と円満に暮らす簡単な方法
先週から今週頭にかけて、夫を置いて海外旅行に行っていました。とてもとても学び多き旅だったので、詳細はまた書くとして、今回は夫のお留守番について。
「ねえ、一人で海外旅行行ってきてもいいかな?」
「いいよ」
と、間髪入れずに答えてくれた、心の大きすぎる夫。そして本心を聞き出そうともせず、そう言われたら行っちゃおう!と張り切る妻。昔かたぎの家庭なら大喧嘩になってもおかしくないですが、今は平成も終わりかけ。お互い働いているし、何の問題もないと判断しました。「自由」が私のドグマですから。
さて、夫を置いて4泊5日の旅に出たわけですが、夫はほとんど家事ができません。特に料理。ごはんも炊けなければ、スパゲッティも茹でられません。一人暮らしをしていたことはあるのですが、「コンビニは俺の冷蔵庫」と、どや顔で宣言していました。俺のイタリアン、俺の焼き鳥的に、「俺の冷蔵庫」とかっこよく言わないで…。
ということで、俺の冷蔵庫と外食でしのげるから大丈夫と言ったら大丈夫なのですが。買いに行くのも面倒かと思い、カレーを作って行きました。カレーしか作りおきできないのです。なぜなら他の料理は扱えないから。鍋に入ったカレーを温め、冷凍ごはんをチンする。これが夫の料理力のマックスです。
他の家事はと言うと、洗濯はやってくれます。ただ、干して取り込んで畳んでしまうところまではできず、洗うのが精一杯。
掃除と片付けは苦手です。汚くても気にならないのか、いろいろ放置です。こちらも手が抜けて楽と言ったら楽ですが。ダイレクトメール、腕時計の空き箱、よく聞こえないイヤホン…夫の「捨てて良さそうだけど捨てない小山」が、家のあちこちにできています。甘やかしたくないので放置していますが、ちょっぴりストレスです。食器洗いは、結婚三年で二回、やってくれました。
そんな家事力の低い夫。結婚直後はモヤモヤがたまりました。
でも、私は昭和の価値観で育ち平成の世の中に翻弄される、1975年生まれ。昭和の「家事を完璧にこなす専業主婦」の元で育ち、面倒なことにその価値観にとらわれています。なんとなく、夫に家事をしろとは言いにくいのです。
そして平成の価値観では、「共働きなら家事もイーブン」。今の状況はそれとはほど遠く。昭和の家事こなすよき妻にも、平成の先進的な夫婦にも、どちらにもなれないのだなと思い悩んでいました。
そんな時、会社の先輩に相談しました。彼女も共働き。夫は、好きな料理はするけど片付けはしない、気まぐれ家事メン。どうしたらいいのか?と聞くと即答しました。
「食洗機と乾燥機買えば。あと冷凍食品も買い置きしておけば」
ああ、そうか。お金で解決か!家で夫に言うと即乗り気になり、翌週には食洗機と乾燥機を購入しました。
楽!とても楽!
ボタンひとつでいろいろ終わって、夫と並んでテレビを見る時間がぐっと増えました。夫大好きな私としては、その時間が癒しになります。
夫が洗濯をしてくれる頻度も上がりましたし、私の出張中は食洗機もかけておいてくれます。それだけ、と言われるかもしれませんが、それだけでも、ありがたいことなのです。
家事が苦手な夫に家事を無理矢理分担しようとして、お互いストレスを感じながら過ごすより、お金で解決できることはお金で解決してしまえばいいと思います。食洗機と乾燥機は本当にオススメです。
そして少しずつ、昭和や平成の価値観から自由になりつつあります。いや、時代がどうのではないのかもしれません。自分のものではない、外の価値観に合わせて、正しい結婚生活をしようとすることから、自由になっているのです。正しさ、は絶対的なものではなく。私たち二人が、ストレスなく心地よく暮らせること。それが、「正しい」私たちの結婚のあり方なのだと思います。