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ごみから感動を作るーfabula株式会社  見学レポート

前回の記事からだいぶ時間が空いてしまいましたが、2024年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年最初の記事は、大田区で活動されている企業・fabula株式会社の見学レポートです。
こちらの会社、私も情報番組などで拝見したことがあり、とても興味をもっていたので、大田区の創業支援施設・六郷BASEの方からご紹介いただいた時には非常に驚きました。
今回は有楽町にある作業スペースにお邪魔しました。他にも作っている場所が多数あるそうです。

fabula社とは?

食品廃棄物を乾燥させ、粉末状にして、その粉末を金型に入れて熱圧縮することで新しい素材を作りだせる会社です。工程は非常にシンプルですが、素材の乾燥方法や粉末の細かさ、成形時の温度によって、さまざまな色やテクスチャー、香りなどの特徴を持つ素材を作れるそうです。

また、複数の材料を混ぜ合わせたり、作った素材を成形して作ることも可能とのこと。しかも、素材の強度はなんとコンクリートの4倍(材料によってばらつきあり)!
これからのSDGsな時代にとてもマッチしており、多数のメディアに出演されています。

お米、コーヒーかす、パスタなど様々な物から作られており、素材そのままの色や香りが楽しめる
写真のような金属金型で成形
成形後切削やレーザー加工もできる

実際に素材を見せていただいた感想

香りが思った以上に強かったです。コーヒーなど香りの強い食品廃棄物を原料にしているものは、料理を盛る食器などには向かないかもしれませんが、逆にトイレなど悪臭の気になる場面で使うと、トイレの匂いが気にならないかなと思いました。適材適所に利用する事で、魅力が引き伸ばせる素材だと感じました。

表面のテクスチャーも素材それぞれ違い、通常のプラスチックなどより魅力のあるテクスチャーをしています。温度や粒子の細かさなどでも変わってくるので、一点ものの様な出会いのある素材だと感じました。

強度はコンクリートよりもあるのですが、薄くするとやはり割れてしまうことがあるそうです。(ついつい癖で強度を確かめようと、薄いプレートに力をかけてしまい、割ってしまいました。。1枚目写真)塊で使用すれば、かなり強度があるので、建材などでも使用できるそうです!

左:CFOの松田さん 右:代表取締役の町田さん

代表お二人とお話した感想

私のポートフォリオなども見ていただきながら、今後どんな開発をしていきたいのかお聞きしました。
地球環境にやさしい素材ですが、そこばかりでなく、もっとストーリーを大事にしたいとの話が大変印象的でした。確かに食品廃棄物から素材を作るだけでも、社会的意義は十分な気がしますが、どうしてその素材で商品を作るかきちんとしたストーリーを持つことを大事にされていて感銘を受けました。
今後は素材の可能性を探りつつ、商品開発にもより一層力を入れていきたいそうなので、私も今後何かの形で一緒にお仕事できれば嬉しいです。

終わりに

お話させていただいた、お二人とも落ち着きのある中にも、素材に対する熱意を感じました。ただのエコな素材ではなく、物語のある素材にしていきたい。fabula社の今後にますます目が離せなくなりそうです!

今回訪問したのは

fabula 株式会社
〒144-0045
東京都大田区南六郷三丁目10番16号六郷BASE
fabula | ゴミから感動をつくる (fabulajp.com)
info@fabulajp.com
事業内容
(1)各種商品の企画、製造、販売及び輸出⼊
(2)各種素材の研究開発
(3)前各号に附帯関連する⼀切の事業


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