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2.好きな音楽(その2)

今回は前回に引き続き、好きな音楽を語ろうと思います。

一応念のため言いたいことがあるんですが、僕音楽について語るときは、和声などの音楽理論で語ることができないんです、そもそも知識がないというのもありますし、音楽が好きかどうかって結局直感だと思うんですよね。これから書くこともほぼ感覚に訴えかけたような言葉で、拙い文章で伝わるかどうか分かりませんが、「なんかコイツの言ってることのニュアンスはわかる」くらいに思っていただけたら嬉しいです。

前回僕の好きな作曲家はラフマニノフとショパンと言って、どこが好きか述べたんですが、やはり言い足らず、もう少し語ろうと思います、今回はラフマニノフです。                                   ラフマニノフで最初にハマった曲はピアノ協奏曲第2番なんですけど、どこが好きになったかというと、メロディーですね。ラフマニノフの残した作品は短調が多いんですよね。例えばヴォカリーズとかって声楽用に残した作品じゃないですか、あれっていわゆる歌ですよね、その、なんというか、主旋律が綺麗に聞こえてきて、鼻唄を歌いたくなりませんか?ラフマニノフの作品ってヴォカリーズに限らず、全部歌なんですよね、それも「悲しい歌」なんです、短調の曲が多いから。ピアノ協奏曲第2番も例に漏れず、歌っているんですよ、「ターラ、ターラ、ターーラタラタ」みたいな感じで。悲しくて切ないけど、とてもカッコイイんです。加えてピアノも技巧的で映えますよね、ピアニストであれ弾いている人見ると補正されて何十倍もかっこよく見えるのは私だけではないと思います。                      2番にハマった後、ピアノ協奏曲第3番を聴いたんです。これもまたかっこいいんですよ笑笑 ただ2番の方が何故か好きですね、どちらも大傑作なんですけど。3番はまだ聴き足りないのかな、もうちょっと勉強します。ラフマニノフを聴いたことがない方は、ピアノ協奏曲から聴くことをお勧めします。                                          ピアノ協奏曲にハマってから、ピアノ曲をとにかく漁りました。ピアノ曲で一番最初に聴いたのは前奏曲op.23(opは作品番号)だと思います。ちなみにラフマニノフの超有名な曲、前奏曲「鐘」はop.3で「幻想的小品集」の中の2番目の曲なんです。だからあれはちょっと別枠なんですよね、楽譜には前奏曲集として一緒に入ってますけど。op.23は有名な曲だと5番目の曲ですかね、行進曲っぽい感じの曲です。彼自身も生前は作曲家だけでなく、ピアニストとしても有名だったので、よく演奏会でこの曲を披露していたらしいです。時間があったら取り組みたい曲の一つですね(色々やりたい曲が渋滞しすぎて、この曲を弾く時がいつになるのやら、、)。op.23は10曲あるんですけど、5番だけでなく、他の曲も聴いてみることをお勧めします。いわゆるロシア的情緒を感じることができると思いますよ。お勧めは1番と4番、6番です。(この3曲は特に歌を歌っているっている感じですね、大好きです。)その後、op.32を聴きました。こっちはね、もっと洗練された曲が多いですね。ラフマニノフの祖国ロシアに対する思いが伝わってくるというか、それだけじゃなくて、彼のユーモアも感じられる曲もあって、特徴的です。(お勧めは5番、10番、12番、13番です。)                    op.32の次にop.16「楽興の時」を聴きました。「楽興の時」といえば、シューベルトかもしれませんが、ラフマニノフも前期の作品にこのような曲を残しています。技巧的な曲が多くて、練習曲的な性格も持っているような気がします。でも、良い曲なんです。(お勧めは1番と3番です。)        実は、op.23とop.32、op.16を聴いた後は、しばらくはあまりラフマニノフを聴いていませんでした。(他の作曲家の良さにも気づき始めて、色々聴いていたので)ただ、つい最近、聴き始めて好きになった曲ができました。それはop.42「コレルリの主題による変奏曲」です。晩年の方の作品で、これが最後のピアノ曲になってしまったんですね、しかも作曲した場所はアメリカです。彼は渡米してから、それ以降祖国ロシアに戻ることなく、結局アメリカで亡くなってしまったんですが、渡米してからほとんど作曲活動を行わなくなってしまったらしいんです。彼の言葉で、「もう何年もライ麦のささやきも白樺のざわめきも聞いてない」は有名ですよね。つまりは祖国ロシアの愛国心とか、景色とか、そういうものからインスピレーションを受けて作曲していたのに、アメリカでモチベーションが出る訳ないだろ、的な感じなんですかね。つまりは作曲活動が低調になっている中で、彼が絞るに絞って作った曲がこのop.42なんだと思います。この曲もラフマニノフらしい、ロシア的情緒が沢山詰め込まれていて(ロシアを回顧している感じなのかな)、ラフマニノフらしい技巧的な箇所も注目点なんですよね。彼の全てが詰まった曲と言っても過言じゃないと思います。超お勧めです。ただ20分と長いですので、聞き飽きる方は変奏毎に聴いてみることをお勧めします。

これくらいですかね、とりあえずラフマニノフについて言いたいことは言い切った感じがします。(はぁ、スッキリした!!)ただかなり直感的な言葉が多かったので、もう少し伝わりやすい言葉で言うべきだなとは思いました、すみません笑 実は上記に挙げた曲に加えて、聴いている曲のレパートリーを増やしてて、今op.22「ショパンの主題による変奏曲」を聴いています。これも名曲で、自分の中である程度言葉がまとまったら、書こうかなと思います。以上です。最後まで読んでくれた方ありがとうございました。次も好きな音楽について語ろうと思います。

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