音楽に寄る

Onra "Bkk Blues"

それぞれの人間が
思い思いの興味へとひたすらに
せめぎ合い飛び交い
衝突し合い炸裂している
そこには無関心も混じり込み
人流をつくる

露店に下がる果実の色味が
高熱にさらけ出され
みずみずしさを覚える意味が
ここにはある
肉塊の雑多な並びが
味を忘れて日陰に閉じる時間が
ここにはある
汗ばむ姿は誰もが気にしない

照りつける市場の賑わいを
高いところで旋空する
手練の両翼
大きな影を一つ
一日が暮れるまで

遠くに隊商が見えるだろうか



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