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kotoba

「明日やろう」
ちょっとした呟き
かろうじて音として聞こえてきそうな微細さ

想像された「明日」という広がりに向けて
確かに眼差されたある特定の時間
その時間を生きる私の具体的な振る舞いが、
運動の未来の痕跡が、
音を立てて明日の時間を運んでいる
山並みのように波打ち、震わせている

「やろう」という意思は
気迫に富んだ前進のかたちであり
時間の成り行きへ託す
汗ばんだ苦さも一味含んでいる。
やろうとしている行為の複雑さや
軽快な進捗の時期も訪れる。
漠然とした「する」という動作の熱量も
たしかにしまいこまれている

いや、しまいこまれているというのは
表現として難しいかもしれない。

言葉の働き
事実の表明や意思の翻訳、
これらでは抱えきれない
運動としての言葉

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