空気のまたたきにて

部屋に染み込んだ冷たさや
その仲立ちとして佇む
楕円の机
根元の脚の周りへと
住み着く私

小さく花を咲かせては
それを見つけて
大事にしまっておく

日々はその辺りで繰り返される

必要であるし
こちらから求めもする

見上げながらも見下ろすとわかる
脚が持つ鋭い方向性
私の生活に
好ましい緊張を授ける
ああ、
その見事な傾きに
私の日々は絡め取られてゆく

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