"The Great Figure"を読むときに

一つの連から成る
忙しのない短作

印のついたお気に入り
頭から声に出してみる
いずれかの日と同じように

ちょうど
十行目を登り切ろうとする時間に
gong clangs
閉じ切った窓の遠くから
siren howls
大きな音が響いて飛んできた
今となってはどんな音だったか
早くも忘れかけているし
耳にしていた音よりも
ずっと低かった気もする

そうこう考える脇道では
雨にぼやける視界の内から
眩しさを貫く
5の姿かたち

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