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番台のおばちゃんをクリアしてととのう。
行きつけの図書室から車で6分。
ヘルスイン長尾湯に入ってから、銭湯が気になり始めている。
訪れたのは、キャナルシティ博多の近くに佇む「鶴亀湯」。
銭湯らしい『 湯 』の暖簾が瞬時に心をホッとさせてくれる。
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サウナイキタイのサ活も割と多めで、出掛けたときにもよく見かけていた。
博多という、街のど真ん中に銭湯というギャップに違和感を覚えつつもなかなか行く機会がなくて気になっていた
初めてのサウナに訪問するときは、サウナイキタイの皆さんのサ活を熟読することが礼儀だと思っている。
が、鶴亀湯のサ活には、鬼だの癒しだのそれぞれ感想が違う…。
なにやら "番台のおばちゃん" とやらがいるらしい。
でも、気になるし、リピーターも結構いるみたいだし、まあ、なんてったって温泉好き・サウナ好きには悪い人はいないと思い込んでいるたちなので、と言い訳の様に自分を言い聞かせる。
ドキドキしながらも、雪の中いざ「鶴亀湯」へ。
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下駄箱に靴を入れ、女湯の暖簾をくぐって入ると左手に噂の番台のおばちゃんが…!
「ひとり?」
「はい!ひとりです!サウナ入ります。」できるだけハキハキ答える。
「これタオルね。...ひとり?」
「はい!ひとりです!」(あれ、2回聞かれた、、? 子どもかと思われているのか心配されているのか20代の見知らぬ女がひとりで来るのは珍しいのか。とにかく自分が馴染めていないらしいことは何となく察した。)
ひとまず、番台のおばちゃんの機嫌を損ねることなく受付通過!
いざ。
先達方のサ活をもとに、ロッカーは青じゃなく白の方で。うん。見えるところだった。(番台のおばちゃんの奥は男湯で、なんと場所によっては筒抜けに見えてしまうという設計なのである。)見えない場所を知ってて正解。
浴場には、熱湯に備長炭。キンキンのシングルらしい水風呂。サウナは脱衣所にある。
入って目につくのは、鶴と亀のカラフルな壁柄。そういえば、ヘルスイン長尾湯も富士山のカラフルな絵がダイナミックにかかれてたっけ。銭湯の目印なのかな。
次に目に入るのは、B4くらいの紙に縦書きの筆で達筆に書かれた但し書き。『体の下の前と後ろをよく洗ってから浴槽に浸かること』。”しも"って久々聞いた表現だな。ユニークで思わず笑いそうになる。
数は多くはないけど、どの浴槽もひとつひとつ居座りたくなるような不思議な居心地。もっくもくの浴場にいると、温冷浴に挑戦したくなった。なんちゃってはじめて。
熱々の湯から、キンキンの水風呂へ温冷交代浴。サウナからの水風呂よりも、温泉からの水風呂は芯が温まっているのに身体の周りだけスーッとひんやりしている。たまらん。おかわり温冷浴。熱湯がある銭湯の醍醐味でもあるなあ。
サウナは、九州オリンピアのガス遠赤外線。長尾湯と同じだった!
15分×2セット。
じんわりまんべんなく汗をかけるのがいいところ。
水風呂はサ活によるとシングル9度くらいらしく、電気で冷やしていますとまたしても紙に筆で但し書きがあった。
銭湯サウナあるあるなのが、ととのいチェアといった現代風の類のものは設置されていないこと。じゃあ、どうするか。
水風呂から出て、段差を降りて、そのままその段差に腰掛ける。
これを、私は 淵ととのい(ふちととのい) と呼ぶことにした。
帰り際はお姉さんと番台のおばちゃんが言い合っていたみたいだけど?(着替えながら耳ダンボにして聞いてたけど途中からだったので内容はあまりよく分からず、ただ内心ビクビクしてた)。わたしは無事に上がることができた。身も心もホッとする。
最後もハキハキと元気よく笑顔で!部活のように、
「ありがとうございました!」
と叫んで帰った。
番台のおばちゃんに緊張しつつも、綺麗に清掃がいきわたった浴場とサウナで癒され、温冷交代浴でさらにととのった日となったのである。
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