『クネユスリ』

きみと
ふたり
ひざをならべて
うたうように
からだをゆする

時折　揺れる　庭の生垣

なにかがいるんだね
小鳥がいるんだよ
いいえ
あれはクネユスリ
生垣を揺するもの
小豆を洗うあのひとが
隠れて揺すっているのかも

クネユスリに微笑みながら
うたうような春の午後