使うと便利な低周波治療器について
今日は自宅での仕事とストレスがあり、腰痛を発症してしまいました。そこで、使うと便利な低周波治療器について、その効果や役割について、関連記事をまとめてみました。
家庭用低周波治療器について
低周波療法の歴史は200年とも言われ、欧州から発祥したと言われている物理療法の中の代表的な電気療法である。
この治療の基本的考えは、私達人間の身体は多くの細胞で構成されており、その細胞ひとつひとつが電気活動により営まれているのに対し、低周波治療器では、これとは逆に人体の皮膚表面より微弱な低周波電流を流して患部の治療を行うのである。
原理は、神経、筋肉には、低い周波数のパルス電流に反応する性質がある。低周波パルス電流を発生させ、身体に着けた電極をとおして皮膚表面より通電し、その結果起こる生理作用を利用して治療する。周波数を変えたり、変調を加えることにより、治療箇所に合わせた治療ができる。
低周波電流による治療法は、疲労回復や血行促進、筋肉の疲れやこりをとり、神経痛や筋肉痛の痛みを緩解することを目的とした家庭用医療機器であるが、まだ解明されていない部分もあり、現在でも日本を始め欧米でも盛んに研究されている。
低周波治療器の種類
電流を使った治療法には多くの種類があります。周波数やパルス幅という設定を変えることで、身体への働きかけを様々に変えられるのが電流刺激療法の大きな特徴です。
■TENS(経皮的電気刺激療法)
主に知覚神経に対して刺激を加える治療法です。低周波治療と言った場合、一般的にはこのTENSを指します。痛みを和らげ、筋肉をマッサージしてコリやマヒをほぐします。
■EMS(神経筋電気刺激療法)
EMSは筋肉や運動神経に電気刺激を与えて筋肉を収縮させます。医療分野では、脳血管障害などで自分の意志で運動ができなくなってしまった人のリハビリとして使用されています。
■マイクロカレント療法(微弱電流療法)
人間の身体にもともと流れている電流を生体電流といいます。この生体電流に似た微弱な電流を使った治療法がマイクロカレント療法です。
ケガや痛みの治療に効果が高く、スポーツの世界でも積極的に使われています。
■干渉電流刺激療法
周波数の違う2種類の電流を交差させると干渉が起こります。これを治療に応用したのが干渉電流刺激療法です。
皮膚抵抗の低い中周波電流を利用できるので、低周波に比べてピリピリ感が少なく、深い部位まで作用させることができます。
低周波治療とマイクロカレントの違い
低周波治療とマイクロカレントは似たようなものと考えられがちですが、実際は大きく異なります。低周波治療では、周波数1,200Hz以下の電流の刺激によって、筋肉に作用したり緩めたりするポンプ作用が働き、血液の循環が促されます。結果的に痛みの緩和に役立ちます。
一方、マイクロカレントは、ケガや痛みの治療に効果を発揮します。プロのスポーツ選手やトップアスリートがケガの治療にマイクロカレントを用いて、組織の回復がより早くなったという報告が多数寄せられています。
また、低周波が皮膚にピリピリした刺激を与えるのに対し、マイクロカレントは極めて弱い電流なのでほとんど刺激を感じません。そのため、電気の刺激が苦手な人でも使用できるのが特徴です。
マイクロカレントと低周波にはそれぞれ異なる特性があるため、2つを組み合わせることで、より高い効果が期待できるといわれています。
筋肉を鍛えるならEMS
EMSは、鍛えたい部位に着けるだけで効率よく鍛えることができます。
例えば運動習慣がない方は、毎日腹筋をするにしても十分回数をこなせず効果もなかなかでずに挫折してしまいますが、EMSを使えば、装着するだけで筋肉を収縮させて実際のトレーニングと同じように筋トレが可能です。
なお、EMSは、脳からの神経回路を介さずに筋肉を収縮させるため、普通の運動と違って自分の限界を超えていることになかなか気づきにくいため、
ついつい長時間しようすると筋線維が傷んでしまい、動くのが難しいくらいのひどい筋肉痛を起こしてしまいます。
干渉波電流刺激
患部(痛みが出ている部分)にその周波数の差に相当する低い干渉電流を発生させて、発生した刺激を利用し筋肉を収縮、拡張させてそのポンプ作用により筋肉をほぐし、血流を促進させて痛みを生じさせている物質の除去を図る機械です。
なお、干渉電流型低周波治療器による疼痛緩和は、神経刺激によるものより筋を収縮させ、そのポンピング作用による血流の促進で痛みの物質を除去するというものです。
また、中周波領域の周波数を使用しており、皮膚抵抗値が低いため通電の際の痛みを感じにくくなります。その結果筋収縮を十分起こすまで電流出力を上げることができます。
周波数の違いとは?(低周波治療と高周波治療の違い)
低周波治療器で使用している電気は周波数が低いため、高周波治療器と比べて、ピリピリとした刺激があります。痛みの伝達を抑制する物質を分泌させる作用や、血行の促進が期待できるので、慢性的な痛みやしびれの症状に効果的です。即効性はありませんが、少しずつ痛みを緩和し、通電が終了してもしばらく鎮痛効果が続きます。
一方、高周波治療器は周波数が高く、低周波よりもピリピリ感が少ないのが特徴です。低周波では届きにくい筋肉の奥深い部分まで作用して、痛みやコリを緩和します。痛みの伝達を即効的にブロックする効果に優れており、急性の痛みに有効です。その反面、治療後の効果の持続性は低周波に比べてやや劣ります。
期待できる効果
筋疲労や痛みを緩和する
筋肉が緊張して硬くなると、血行が悪くなります。血行が悪くなると、全身に酸素や栄養が行き渡らなくなり、筋肉には疲労物質がたまります。さらに、酸素不足により筋肉から痛み物質が放出され、痛みやコリが生じるようになるのです。これらを低周波治療器を使ってからだの外から電気の刺激を与えると、筋肉の収縮・弛緩が起こります。この筋ポンプ作用で血行が促され、疲労物質や痛み物質が洗い流されるため、筋肉疲労を緩和することができるのです
急性の痛みに効く
急性期の痛みは、急な外傷や病気などによる痛みです。基本的に一過性かつ局所的なのが特徴です。低周波治療のなかでも高い周波数による刺激は、痛みの伝達を即効的に遮断する効果に優れているので、急性痛に有効とされています。
慢性の痛みやしびれに効く
低い周波数による刺激は、慢性の痛みやしびれに有効とされています。高い周波数に比べると即効性はありませんが、少しずつ効果が現れてくるのが特徴です。通電を停止したあとも、しばらく効果が続きます。
怪我を治す
マイクロカレントは生体には難じない程度の微弱電流を流すことで、怪我に修復を早くしてくれます。これは、怪我を修復する際に出る電流と同じ電流であるため、早期にけがを治してくれます。
まとめ
低周波治療器と一言で言っても、使う種類により効果はもちろん、ターゲットとする深さまで異なります。使用する目的を明確にして、痛みを止めるのであれば、TENS、怪我を修復するならマイクロカレント、深い組織をターゲットとするなら干渉波や高周波、筋肉を動かすのであればEMSとなります。
使用目的を目的を明確にして、機器を選べばその効果は絶大です。
*これらの記事が情報源となっていますhttps://www.hapi.or.jp/dictionary/teishuha.html
http://nihondenshi.xsrv.jp/hp/?page_id=964
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