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人員不足じゃなくて人材不足【管理職って言葉嫌われ過ぎですよ】


先日、KBS京都放送のキュンと!にて「若手社員よ、やめないで」のテーマでお話しさせていただきました。

せっかくなので人員、人材について感じている課題について触れたいと思います。

社会や組織は様々な人がいるから成立する


社会や組織は様々な人で構成されているからこそ成り立っています。あり得ないことではありますが、全員が医者や政治家、経営者やフリーランスを目指す社会は成立しませんし、現場仕事をする方ばかりの社会も成り立ちません。

やりたくないことをしている状態は不健全

不健全だと考えられるのは、価値観と合わない状態に陥っている状況です。例えば、管理職を望まない人ばかりが管理職を強いられている会社などがそれにあたります。望む人がいないがゆえに、なりたくない人がやらざるを得ない悪循環に陥ってしまいます。しかしながら、管理職が全くいない会社は理論上成立するかもしれませんが、現場の働きやすさが失われるうえに、そもそも誰も会社の将来を考えたくないという人ばかりの会社では、会社としての存在意義が失われてしまっていると言えるでしょう。

課題は人員不足からマネジメント人材不足へ

メンバーシップ型を否定し、ジョブ型を良しとする現在の風潮は間違ってはいないですが、中小企業が大半を占める日本においては理想論の域を出ないのではないかと考えております。労働環境の改善はもはや企業として当然に取り組むべきことになっており、弊社も有難いことに離職率が就任前と比べ飛躍的に減少いたしました。

これ自体は前向きなことですが、冒頭で申し上げた様々な方がいて組織は成立するという点では、非常に偏った状態に陥る懸念があります。離職率が下がり現場の生産量は上昇しましたが、その人たちがマネジメント人材になる意欲がないとマネジメント人材不足になってしまいます。労働環境や待遇面の改善により人員不足に陥る危機は減少しても会社を担う人材確保に直結するかはまた別の問題だと日々痛感します。

中小企業の利を活かした人材育成を

ではマネジメント人材を外部から採用することが健全なのかというと、中小企業においては必ずしもそうとは言い切れないと思います。
中小企業の強みは大企業にはない良さを持っていることです。その一丁目一番地は人を大切にできる環境下にある点です。大企業はステークホルダーの種類が非常に多く、組織の一人一人の多様な考えを尊重することは難しいです。中小企業の経営者としては大企業病にならぬよう、緩やかにブレずに成長していくことを目指したいと思います。そのためには人材の流動性が低くなりすぎるのも問題ですが、高くなりすぎるのも問題だと考えています。
優秀な人間のマネジメントにより会社の風土が一瞬で乱れるということは得られるもの以上に失うものが大きい可能性が十分ある。そのように思います。

管理職のイメージを変えていきたい

よーじやの理念に共感し、よーじやに想いを持つ人たちで会社を変えていくことが今でも健全だと考えています。共感いただける人は外部から優秀な方を増やす戦略だけでは増やせないと考えております。これは私のエゴかもしれませんが、今までのトップダウン時代の管理職ではなく、会社の歩みに関心を持つ人たちに会社を変える舵取りをしていただけるような会社にしたいと思います。

それらを妨げる要因は様々ありますが、漠然とした管理職という言葉に対する印象の悪さは大きいと思います。
管理職は何となく嫌なものだと。
確かにプライベートは大切ですが、一日の3分の1を費やす場が仕事場。3分の1は寝る時間と考えると3分の1のみの時間だけのコミュニティがすべてとするのももったいない話。最低限の関りを持つ場だと考える人がいることも承知していますが、仕事場を充実した場にすること=良しとすること自体が否定される必要はないと思っています。

管理職=誰もやりたがらない嫌な仕事をするメンタルがやられる可能性が高い人のイメージを変えていくことが「急がば回れ」なのかもしれません。

以上まとまりがなく恐縮ですが、私自身が感じている課題になります。
このような人材課題はひとえに私自身の実力不足です。私自身が足りない点を自覚し、心から会社の舵取りを担いたい!と思う人が安定的に現れますよう、努力し伝えていきたいと思います。


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