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「家を出る」決行日前日!最後の準備のために警察署へ向かったその理由は…?
2024年3月。
子どもたち4人を連れて自分の実家に移り住むと決めて以降、子どもたちの父親(S男)にバレないよう少しずつ荷物を実家に送ったり、学校の手続きや転出手続きを進めていった。
そして、決行日は春休みに入ってすぐの平日と決めた。
子どもたち4人の意思確認のため、決行日を決めた後に再び家族会議を行い、家を出る日の段取りと、その後の予定について確認し合った。
事前に出来ることはほぼ終わり、後は決行日の前日と当日にやることを残すのみになった。
ここまで来ても私は何の迷いもなく、気持ちがブレることもなかった。
そう思えたのは、私一人ではなかったからだと思う。
「家を出る」行動の最初の一歩を踏み出せたのも、この時の私に「相談できる場所」があったからだ。
自分だけで考えていたら、行動に移せたのはもっと後だったかもしれないし、そもそも「家を出る」選択ができたのかも分からない。
それくらい、私にとってその「相談できる場所」の存在は大きかった。
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私とその「相談できる場所」との出会いは、本当に偶然だった。
長女の不登校と、父親S男の長男に対する虐待。
この二つが同時進行で進む中、自分だけで抱えるには大き過ぎる問題にどうししたらいいか分からなくなっていた。
そんな時に、情報を求めてYouTubeの関連しそうな動画を漁っていてオススメに出てきた一本の動画。
その動画を視聴したことがきっかけとなり、結果的には自分が悩んでいたことへの自分なりの回答を見い出せるまでに至った。
それと同時に自分の居場所と、いつでも安心して相談ができる場所まで手に入れることができたのだ。
「相談ができる場所」とは、ネット上のコミュニティのことだ。
リアルで面識のある人には相談しにくいことも、ネット上のコミュニティであれば、誰も自分を知らないから安心して相談ができた。
それにリアルだと自分の周囲の限られた範囲でしか相談できる人が居ないが、ネットコミュニティなら、絶対にリアルでは知り合えない人たちと繋がり、意見をもらうことができた。
同じ子育て世代の人はもちろん、子どもと同じ立場に居る人からの意見をもらうこともできた。
一つの問題に対して、あらゆる立場の人からの意見や考えを聞けるというのは、一人で考えるより何倍も何十倍も早く問題解決への糸口を見いだせることに繋がるのだと感じた。
時間も場所も関係なく、自分の都合に合わせて繋がれる利便性はネットコミュニティならではだし、こんなに頼もしい相談場所は他に無いと思っている。
そんな「相談場所」であり、今となっては私の大切な「居場所」である「ネットコミュニティ」については以下の【不登校(引きこもり)問題を解決させる為に保護者にとって絶対に必要だと思う「三種の神器💎」とは?】の記事の中で紹介しています。
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トタンバでの決行日変更
水面下で準備を進め、春休みまであと1週間という頃、家で父親S男が長男トトに話しているのが聞こえてきた。
「おまえ、今週末に新しいチームに体験行ったら来週には入団届出して、そこからは正式に新チームで練習に参加するからな! ちゃんとそれまでに入団届書いとけよ!」
なぬ!?
来週から正式に入団??
しかも、あの月謝のバカ高い市外のチームに!?
中学から入る野球チームについては、トトは「楽しくやりたい」からと、部活動野球を希望していたはずなのに、いつの間にかS男が希望する外部チームへの入団の話が進んでいる雰囲気だ。
そしてS男はトトがはっきりと断れないのをいいことに、どんどん話を進めて既成事実を作ろうとしている。
こうなってしまったら、トトはもうS男に逆らえず流されていくだろう。
もう出ていくことは決定しているが、決行予定日は入団届を出した後だ。
入団届を出したのにすぐに居なくなるという余計な罪悪感をトトに持たせたくなかった。
ならば入団届を出す前に家を出るべきだ。
そうと決まれば、迅速に行動開始。
予定を繰り上げて、春休みに入る前に決行することを決めた。
子どもたちとも緊急家族会議を行い、トトが入団届を出す前に決行することを伝える。
学校にも出向き、事情を説明して終業式前に学校を去ることを伝えた。
次女マルだけが、最後まで悩んでいる様子なのが伝わってきて申し訳ない気持ちになるが、時間が経てばきっと笑顔が戻るだろうと願っていた。
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最後の準備
決行日前日。
家を出る前にどうしてもしておかねばならないことがあった。
警察への届け出だ。
明日の朝、S男が仕事に出た後で私たち5人は家を出る。
出た後すぐには実家へは向かわずに、週明けまでの数日間は子どもたちと旅行に行って雲隠れする予定だ。
S男が仕事から帰ってきた時、私たちが家に居ないことを知ったら真っ先に思いつく行先は私の実家だろう。
そのまま実家に押しかけることが予想される。
だから、家を出た後しばらくは追いかけて来られないよう旅行に行く予定にしていた。
私たちが実家に居ないことを知ったS男は、パニックになって衝動的に警察に届け出るかもしれない。
そうなった時の為に、前もって警察へ事の事情を説明しておくのだ。
家を出るに至った経緯、私と子どもたちの情報、家を出てからの行動予定などを文書にまとめて、最寄りの交番へ持っていった。
私的には文書を提出して終わりだと思っていたが、実際にはそれでは終わらなかった。
文書に「長男に対する父親の虐待行為」に関することを明記していたので、担当した警察官がこの一文に着目し、警察本署の生活安全課へ連絡した。
すぐに担当刑事が自宅まで来ることになり、子どもたちへの「事情聴取」と「安全確認」がされることになった。
思いもよらぬ展開になってびっくりだったが、警察組織が「児童虐待」について迅速に対応していることが伝わり、頼もしくも感じた。
ものの小一時間ほどで、本当に生活安全課の担当警察官が自宅にやってきた。
長男トトが父親からの暴力の事実を警察へ話し、子どもたち4人の安全も確認できたので、私の提出した文書は受理され、実家のある神戸(兵庫県)の警察署とも連携して情報を共有してもらえることになった。
後にこの警察への届け出していたおかげで、いろんなことがスムーズに行えたので、この時警察署へ届けを出したことは正解だったと思っている。
そして私の中の印象としては、子どもの虐待に関する通報は「子ども家庭センター(児童相談所)」や「市役所」よりも「警察が一番頼りになる」ということだ。
こうして、全ての準備は完了した。
明日はS男がいつも通りに仕事に出かけさえすれば、実行できる。
それまでは何食わぬ顔で、普段通りに過ごすのだ。
私も子どもたちも、みんないつも通りに過ごしていた。
知らないのはS男だけだ。
S男は全く気付いていない。
明日の朝、S男が仕事に出かけるまで、不測の事態が起きないことだけを祈った。
そしてついに、決行日の朝になった。
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