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ある夏の朝、マンションの廊下にポツンと落ちていた?1匹の青虫を見つけた瞬間に物語は始まった
昨日は幼稚園の終業式。
突如我が家に新しい家族がやってきた。
その名も『あおむし みくちゃん』もとい『はらぺこあおむし』くん。
数日前の水曜日の朝、自宅マンションの廊下にポツンと一匹たたずんでいた青虫くん。
こんな葉っぱもないコンクリートだらけの中でなぜ青虫が落ちている??
と不思議に思いつつ、このまま放置すれば確実に死んでしまうと思い、急いで自宅からお菓子の箱を持ってきて青虫くんを救助。
末っ子の通う幼稚園に連れていくことに。
末っ子の通う幼稚園は公立で大変ゆるい園風なので、虫などを連れて行っても許される。(たぶん)
末っ子に「青虫くんのお世話してあげてねー」と丸投げしてそのまま私は退散。
そしてお迎えの時間。
「青虫くん、どうなったかな?」
と思いつつ幼稚園にお迎えに行くと青虫くんはりっぱな虫かごのお家を与えられて、中には葉っぱも入っていた。
青虫くんも元気そうだ。
その日、青虫くんはそのまま幼稚園にお泊りした。
次の日の朝、幼稚園に向かう道中で青虫くんが食べそうな葉っぱを末っ子と一緒にちぎって持って行く。
おそらくナミアゲハの幼虫だと思うので、本来はかんきつ類の葉っぱを好んで食べるんだろうけど、あいにく近所周辺には該当する葉っぱは見当たらない。
なのでなんとなく青虫が食べそうで新鮮そうな葉っぱを適当に摘んでいった。
幼稚園に着くと青虫くんは今日も元気だった。
でも中に入れてある葉っぱを食べた形跡はない…
末っ子にさっき摘んだ葉っぱを渡し「青虫くんに葉っぱあげてね」と伝えて私は退散。
葉っぱを食べないなら、帰りまでに死んでしまうかもな…と思いつつ それはそれでしょうがないか…とも思った。
幼稚園のお迎え時間。
なんと青虫くんは元気だった!
よく分からないそこらへんの葉っぱをちゃんと食べていた!
すごい生命力! 意地でも生きようとしている気概が感じられる!
この日も青虫くんは幼稚園にお泊りした。
そして次の日、終業式だったのでお昼前にお迎えに行く。
夏休みに入るので青虫くんは我が家で引き取ることに。
末っ子に「青虫くんの名前決まった?」と聞くと「みくちゃん。おんなのこ。」とのことなので青虫くんは『みくちゃん』となった。
(おそらく“初音ミク”からきている)
幼稚園で住んでいた虫かごをそのまま借りて帰ってきたので、虫かごに名前を張り付けて『みくちゃん』は家族の一員となった。
『みくちゃん』が来たことを一番喜んだのは中3長女だった。
みくちゃんを見た長女が「ポケモンや!」と言って食いついてきた。
確かにみくちゃんはポケモンぽい可愛さがある。
長女がみくちゃんに興味津々になっていたので「それはそれでいいか…」とそのまま放置しておいた。
数時間後…
長女はまだみくちゃんと遊んでいた。
ちょっと長すぎるだろ、と思いみくちゃんの様子を見てみると 数時間前はプニプニで可愛かったみくちゃんがあられもない姿に…!
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これはいかん! 救済措置!
長女にみくちゃんをお家に戻すように言って、新しい葉っぱをあげて様子を見る。
このまま死んでしまうんじゃないかと心配したが、新しい葉っぱを食べだしたみくちゃん。
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なんとか持ち直してくれ…
長女に「もう明日までそっとしといてあげて」というと
「えー!まだ遊びたかった!」と返ってきた。
危険だ…
果たして、みくちゃんは無事に蝶に羽化できるだろうか…
そのカギは長女の手の中にある…かもしれない
なにげにみくちゃんのお家のカゴを見ると「みくちゃん」の名前が「はらぺこあおむし」に書き替えられていた。(長女の仕業)
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