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【エッセイシリーズ】よじまま家のこどもたち/長女クラレ編

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よじまま家の長女クラレのことを書いたエッセイです。赤ちゃん時代からのコミュ障、不登校。もがきつつも日々の小さな発見を積み重ねて少しずつ前に進んでいく物語です。
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2024年9月の記事一覧

クラレ#7:中学2年生へ進級。「普通になりたい」

クラレは中学2年生になった。 イケメン講師のいる個別指導塾も1年生の3学期が終わる前に辞めてしまい、相変わらず勉強は全くしないので塾の効果も皆無だった。 学年が上がり、担任の先生が変わることで、1年生の時よりもクラレが心を開ける先生にあたるんじゃないかと期待していたが、2年生の担任についての評価も「最悪。1年の時より悪い。キモイ。嫌い。」だった。 そもそも学校に好きな先生が居ないので、しょうがないのだが、新しく赴任してくる先生に期待していたものの、クラレが好きになりそうな

クラレ#6:奇跡のイケメン講師塾へ入塾!その結末は...?

奇跡的にイケメン講師の居る塾が近所に見つかり、運命的なものを感じた為、さっそく入塾の手続きを完了させた。 体験授業も楽しかった様子で、塾に行くことを楽しみにしていたクラレだった。 この塾がクラレの第三の居場所になるかもしれないと期待も膨らんでいた。 そしてイケメン講師の個別指導塾がスタートした。 講師一人に対して生徒が最大3人までの授業で、1コマ100分だ。 中学に入ってからマトモに勉強していないクラレにとっては恐ろしく長い時間なはずである。 それでもクラレは週に1日の通

クラレ#5:塾探し。その結果は・・・

勉強がどんどん遅れていくことも不登校に拍車をかけていると考えたのと、学校、家以外の居場所に塾がなり得るかもしれないという期待もあって、クラレが気に入りそうなイケメンの先生が居る個別指導塾を探すことにした。 クラレ本人も勉強の遅れのことは見た目以上に気にしていた様子で、塾に通うことは前向きだったことも大きかった。 ただ、問題は自宅が鉄道の駅からも遠く、家の車も平日は使えない為、クラレが自分で通える範囲にある塾の数がそもそも少なく、その中でも個別指導塾はたったの2ヶ所だけだ。