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夏から成績をどう伸ばすか 早実の図形問題

人と会うため京浜東北線に乗っていたら、隣に座っていた男性2人が中学受験について話していた。

もう数年前の話のようだったが、2人とも子どもをサピックスに送っていたらしい。

「夏を過ぎると、入試の過去問にシフトしていくんだよね」「そうそう、格段に問題が難しくなる。脱落する子も増えてくるよ」

「要するに、どうやって子どものモチベーションを維持するかが大切になってくる。どうやってました?」

「特別なことはなくて、志望校を決めて見学に行く。ここで勉強できたらいいねと言い聞かせて、目標をはっきりさせる。そして過去問を徹底的に調べて、出ないと思われる分野を省き、頻出する問題を解かせる」

「へー、なるほど」

「ケアレスミスを減らすのが最後の目標なんですよ。要は本人に自信を持たせること。入試直前まで、易しい過去問を解かせずにいて、直前に解かせる。なんだ簡単だなと感じる。それが心に余裕を持たせ、ミスを減らす秘訣っていえば秘訣かな」

どこかで読んだような話だが、実際にそういう心理作戦を考えている親がいるんだなあ。すごすぎる。

興味深かったのは、そこからだ。受験ノウハウを語っていた男性は自分も中学受験組で、難関大学に合格したという。大学名も話していた。東京大学なんだって。

「考えて見れば、私立中学や高校の受験って最も公平だよね。

いまうちの会社の人事みてよ。


どんな基準で決まってんのかね。そうでしょ。不公平もいいところだ」

そうか。あんまり会社でうまくいっていないのね。

さて、この話とは関係ないが、今日は早稲田実業の2023年の算数を選んでみた。


早実 2023年


共学校で難易度も高い。来週、息子は早稲アカのNNクラスの早実テストを受ける。このテストに合格すれば早実に特化した授業を毎日曜日に受けられるようになる。


早実 2023

息子は「塾でやった問題だ」とスラスラ答えを出した。しかし説明を聞いてもよく分からない。二等辺三角形と正三角形をたくさん見つけ出し、そこから答えを引き出すのだそうだ。

しかたないので、私なりに解いてみたのが上の図。

縦横斜めの比率はどの三角形も同じなるはず。そのうえで、手がかりとなる図中央の正四角形に着目した。

この正四角形の一辺の長さを3,4,5の最小公倍数60にして、聞かれている部分の辺の長さを求めてみた。

これが正しい求め方なのか分からなかったが、一応答えは合っていた。

世の中は、算数や数学のような合理的な世界ではないからこそおもしろく、また厄介なのだろう。


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