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アドバイスについて

経営をしているとアドバイスされることもすることもあります。

以前の投稿では「アドバイスはしない」という記事も書きましたが、あくまでも私個人の考え方でそうでない方もいます。

アドバイスすることが好きな方もいるでしょう。

アドバイスをする場合、そのアドバイスを実行してうまくいくこともあります。

もちろんその逆もあります。

うまくいった時はそのアドバイスをした方は自分のアドバイスがきっかけになったと思います。

もっと言えば、「自分のアドバイスのおかげだ」と思うかもしれません。

しかし実際にはそうでないことも多いような気がします。

何故なら他の方からも同じようなアドバイスを受けている可能性もあるからです。

また、自分でも既に実行しようとしていたということもあります。

例えば、デリバリーへの取り組みですが、今は多くのお店が取り組んでいるのではないでしょうか。

自店で取り組んだのは2008年の創業時からです。

そして2009年には出前館のサービスを開始しました。

その後UBER EATSが福岡に進出したのが2019年です。

それから少し遅れて2020年の3月にUBER EATSのサービスをスタートしました。

2018年には上海を訪れてUBER EATSの普及を目の当たりにしました。

上海ではUBER EATSのサービスをほとんどの飲食店が導入しており、ほとんどの飲食店において経営を成り立たせる為の必須事項のようになっていると聞きました。

日本もいずれそうなるだろうと強く感じたものです。

その後、何人かの方からデリバリーサービスの導入についてアドバイスを受けました。

また、デリバリープラットフォーマーからの提案(営業)もありました。

広告などで目にする機会も増えました。

そして、そのようなタイミングの中、自店のメンバーから「UBER EATS」から提案(営業)があり、導入したいが良いかと相談がありました。

これまでの色々な経緯を踏まえて「手数料は高いがやってみよう」ということになりました。

このように新しい取組の実行における意思決定のメカニズムは複雑です。

1人のアドバイスや行動がきっかけになっているかもしれませんがそれが全てではありません。

自分がアドバイスや提案したことが実行に移された場合でも、「自分の行動は沢山のきっかけの一つに過ぎない」場合があるということです。

たまたまそれがきっかけになっただけかもしれませんし、そのきっかけが複数同時に発生していた可能性もあるわけです。

何事にも謙虚に解釈できる姿勢が大切だと思うのです。

アドバイスする方は「自分のアドバイスはたまたまのきっかけの一つに過ぎない」と思い、アドバイスを受けた方は「そのアドバイスが背中を押してくれた」と感謝の気持ちを持つことが大切だと思うのです。

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