新卒飲食起業で失敗しない方法③
昨日は「新卒飲食起業で失敗しない方法」として下記の5つのポイントの内の「①初期コストを抑える」について説明しました。
①初期コストを抑える
②小規模店舗でスタートする
③まじめにコツコツ休みなく働く(無駄遣いをしない)
④来店してくれたお客様に画一的ではないちょっとしたサービスをする
⑤日々の損益計算をきちんと行う
今回のその中の2つ目のポイント「②小規模店舗でスタートする」について解説していきます。
小規模店舗でスタートするということは毎月の固定費(家賃・水道光熱費等)を抑えるということです。
固定費を抑えるということはリスクを低減するということに繋がります。
なぜなら、固定費が少なければ、その分損益分岐点(赤字と黒字の売上境界線)が下がるからです。
損益分岐点が下がると、自分一人の力でなんとかなる確率があがります。
最悪、自分一人でがんばれば、黒字になるということです。
創業から数年は思うようにいかないことばかりだと思っておいた方が良いでしょう。
・売上が思うように伸びない
・予想外の出費が発生する
・スタッフとの間に人間関係のトラブルが発生する
そんな時に固定費が大きいと、それが経営に重くのしかかります。
自分一人がどんなにがんばっても経営に限界が出てしまいます。
例えば10坪10席のお店であれば一人で頑張ればなんとかなったとしても、30坪30席のお店だと一人でどんなに頑張っても満席になったらお客様に迷惑をかけてしまいます。
また仕込みも追いつきませんし水道光熱費もそれなりに発生します。
10坪10席のお店であれば満席になれば入店が制限されますし、小さな店舗では移動範囲も小さくなり効率的にさばけます。
売上が少なければ、自分一人でやれば良いですし、お客様が多ければ、人を増やせば良いのです。
最初の数年は勉強期間だと思えば良いのです。
・店舗経営レベルを上げる
・調理技術を向上させる
・接客レベルを向上させる
・スタッフとの信頼関係を構築する
・取引先との信頼関係を構築する
・決算報告と税務申告作業について学ぶ
等を実践で学ぶ期間になりますが、これらは店舗規模の大小は関係なく学べます。
途中で資金が尽きてしまうと営業が継続できなくなり、学びたくても学べなくなってしまいます。
初期段階の数年の「学び」の期間をきちんと確保する上でも、固定費は小さくしておくことにこしたことはないということです。
「学び」を経て経営レベルを向上させた上で店舗を拡大していけば良いのです。
一見遠回りのように思えることでも長期的な視点で見れば近道だったりするのです。