不正の発生は経営者の責任
経営における共通の悩みは人の問題。
その中でも従業員の不正に悩まされたと言う話を何度か耳にしました。
自身の経営で言えば、金額的に経営に影響を与えるような大きな問題は幸にして今の所ありませんが、最近では貸与した自転車が返却されないまま、最終勤務日に無断欠勤、そのまま音信不通といった問題が発生しました。
それ以前にも、小さなものはいくつかあります。
不正は何故発生するのでしょうか。
どんなに対策しても、そこに人が介在する以上は完全に0には出来ないかもしれませんが、「不正を発生させてしまう環境」と言うものが大きいと思っています。
それは言い換えれば「経営の仕組み」「マネジメントの仕組み」です。
人間は神様ではありませんので「できごころ」「つい魔がさして」と言ったことがあります。
ただ、経営やマネジメントの仕組みがしっかりとしていれば、それを防ぐことが出来ます。
それらがしっかりしていないと、「多少はバレない」と感じさせてしまいます。
そしてその「多少」が徐々にエスカレートして大きな不正に繋がっていきます。
「会社の体質そのものが不正を生み出す温床になっている」とも言えます。
そう考えると、「つい魔がさして」不正に手を染めてしまった従業員はある意味被害者です。
経営やマネジメントの仕組みが犯罪を発生させてしまっていることになります。
つまりはそれは経営者の責任。
経営者は被害者ではなく加害者にもなりうると言うことです。
経営者は常にそのような気持ちを持っておく必要があります。
不正が発生したらそれは全て経営者の責任です。
完全に100%防止することは難しいかもしれませんが、それでも経営者の責任だと認識しておくのが良いでしょう。